「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         ブログは時には頭のレク

2008-10-12 05:17:08 | Weblog
僕のもう一つのブログ「1000都物語」にセレベス島(インドネシア)のマカッサ
ルのことを書いた。「1000都物語」は僕がかって訪れたことがある国内外
の町の紹介と想い出ブログである。「1000都」と大きく出たが、いまのところ
まだ「185都」にすぎない。

そのマカッサル編の中で、僕はインドネシアの”べチャ”の発明者について他
人の本を”孫びいて”瀬古田吉と紹介したところ、早速、昔、マカッサルに居
住していた方から、人を介して”私の知り合いの瀬古周吉ではないか”と問合
せがあった。この方のメールによると、田吉さんではなく周吉さんが正しいそう
だ。ただし、この方も瀬古さんのお孫さんも"べチャ”の発明についてはご存知
なかった。

マカッサルはセレベス島最大の都市で、戦前から沢山の日本人が同地で商売
をしていた。戦中は海軍の民生府が置かれ、千人以上の海軍軍人軍属が駐屯
していた。戦後も技術協力で日本人が居住、関係者の間で立派なHPがある。

僕の小さなブログは、たちまちマカッサル関係者に伝わり”べチャ”について
も話題になった。インドネシアでは今でも田舎町へ行くと”べチャ”が主要な
交通機関だ。自転車の前に大きな乳母車をつけた乗物で、輪が三つあることから
Roda tiga(三輪車)と昔は呼ばれていた。

人力車が日本人の発明であることは、よく知られているが”べチャ”については
インドネシア関係者の間でも知られていない。ブログが取り持つ縁で、過去の歴史
を渉猟できるのは頭のレクにもなって楽しい。