「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           暴力教師とその対応

2008-12-14 05:27:08 | Weblog
先週の金曜日,中学1年の男の孫が頭に大きなコブをつくり湿布をあてて帰ってきた。
娘が事情を聞くと授業中に私語して仲間とふざけていたところ、教師が強化プラステ
ィックの棒で次々と4人を殴ったとのこと。その時点では学校からは何も連絡がない。
孫の話では頭を2度打たれた後、保健室で頭を冷やして治療を受けたというから学校
側も知っていたはずだ。

娘夫婦は殴られた場所が頭なので、車で脳神経外科に連れて診断を受けてたところ、
幸い大事ではなく全治1週間ですんだ。娘の連絡で学校側から教頭と担任それに暴力
教師が謝罪にやってきた。対応した老妻は冷静に、なぜ怪我をした後、娘の携帯に連
絡をくれなかったのか。近くに国立の診療所もあるのだから、なぜすぐ診察させなかった
のかを質した。老妻は実妹が事故で頭を打ち、手当てが遅れたのが原因で亡くしている。

瞬間、僕は感情的になった。この学校は前にも教師の暴力があったが、保護者会が内々
にしたことがある。周囲では暴力事件として警察に訴えるべきだ、という意見もあった。し
かし、穏便に解決することにした。ただ学校側に隠蔽があっては困るので教育委員会には
電話で連絡しておいた。

戦争中に中学生だった僕はこの時代ですら、一度も教師から殴られた事はない。学校側は
暴力教師に対して生徒に謝罪させるといっている。これを聞いた娘夫婦は孫に”なぜお前が
殴られたのかを考え、先生に謝罪せよ”と諭していた。その通りだが、逃げて泣き叫ぶ子供
を追っかけて体罰を加えるのは病的である。二度とこんな事がおきない事を切に望むだけだ。