「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        国立戦災犠牲者慰霊碑などいらない

2008-12-19 05:25:38 | Weblog
「戦災犠牲者の国立慰霊碑建立を目指す議員の会」が発足した、と新聞が小さく伝えて
いた。会の顧問の安倍元総理は”国の権限で慰霊すべきだ。建立は議員の一つの責任
だ”と述べていた。僕も反対ではないが、その前に”国の権限”でやるべきことが沢山ある
のではー。

戦後生まれを中心に25人の自民党議員が名前を連ねているそうだが、この人たちは”戦
後処理”について不勉強だ。例えば戦後63年も経つのに、海外の激戦地にまだ100万柱
の遺骨が収拾されず、塹壕、防空壕などの戦争の傷跡が残されたままなのをご存知なの
かー。厚労省遺骨収集の3ヵ年事業は今年で終わったので、縮小するらしい。そして一方
では海外の民間慰霊碑整理事業を、こともあろうに日本遺族会(会長古賀誠・自民党選対
委員長)に委託している。

全国の戦災犠牲者を祀った慰霊碑はすでに姫路市にあるそうだ。僕の住む東京にも3月10
日の東京大空襲などの犠牲者を祀った慰霊堂がある。他の被災地にも同じような慰霊碑
があるはずだ。それなのに、なぜ「国立」が必要なのかー。まさか海外の民間慰霊碑のよう
に「国立」以外は整理しようというつもりなのだろうかー。

戦後生まれの政治家が戦争犠牲者に思いをはせるな、ということではない。しかし、この”百
年に一度”という経済危機、もっと他に政治家としてやるべきことがあると思うが。それに戦争
は国民全体がなにかしらの犠牲を蒙っており、河野衆院議長の言葉を逆手にとれば、戦争犠牲
は思いを一つすることは出来ない。