「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          郵政民営化見直しよりも

2009-10-22 04:58:56 | Weblog
郵政民営化が見直されるという。僕ら庶民にはよく解からないが、見直して何かよく
なるのだろうか。民営化自体、低次元で物をいえば何もプラスになっていない。それ
を見直して改善するというのならば理解できるのだが、僕の理解ではそうでもないら
しい。難問山積の今、もっと他にやるべきことがあるのではないだろうか。

郵政民営化以後、わが家に関する限り何も恩恵を受けていない。むしろ配達の時間
が夕暮時になって不便になった。駅前通りのいつも利用客で一杯の郵便局が、民営
によって改善されるかと思ったら、一向によくならない。局舎が旧特定郵便局長の持
物だから引越すわけにはいかないみたいだ。

鳩山内閣が閣議決定した「郵政改革の基本方針」の骨子をみると、郵政事業だけでな
く貯金や簡易保険などの金融サービスも全国一律にすることだという。”山の中から島”
まで同じサービスするというが、それに伴う施設や職員配置をどうするのかー。また、
全国2万4千の郵便局ネットワークを利用して地域行政の拠点にするというが、平成の
市町村合併で行政のスリム化が進んでいる中で、これは逆行する動きだ。

日本郵政の社長に元大蔵省事務次官の斉藤次郎氏が内定した。昨年日銀総裁の任命
に当たって大蔵官僚任命にあれほど反対し、今も「脱官僚」を合唱しているのに政治家と
は勝手なものだ。来週から始まる国会では、またぞろ「郵政見直し」をめぐって与野党の
あまり"実のない”審議が続くのだろう。思っただけでもうんざりする。政治家の個人的な
メンツやリベンジがからんでいるとは思いたくないが。