「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       天皇陛下のお気持ちお察しを!

2009-10-25 04:40:38 | Weblog
秋の園遊会で女優の森光子さん(89)が天皇陛下の前で陛下の誕生を祝った当時
の歌”鳴った鳴ったサイレン”の歌(作詞北原白秋 作曲中山晋平)を口ずさみ披露
された。森光子さんは歌詞を全部覚えていると陛下に言われていたが、僕もウロ覚
えだが、この歌を知っているし、ところどころだが、メロディも歌える。天皇陛下が誕生
された昭和8年12月23日当時、僕は満3歳だったが、周囲の喜びぶりが幼児にも
伝わっていたのであろう。

岡田外相が国会開会式での天皇陛下のお言葉について”陛下の思いが少しはいった
お言葉を頂けるような工夫を考えて欲しい”と宮内庁に注文をつけた。たしかに陛下の
お言葉はいつも同じようだが、憲法上の天皇の地位を考えれば、お言葉が"通り一篇”
であっても仕方がないのではなかろうか。

天皇陛下は僕より3歳下だが、同じ世代であり、戦中の学童疎開、戦後の食糧難など
厳しい時代を生きてきた。まして陛下は皇太子、天皇という地位、立場にあり、僕らとは
はるかに違う苦労をされている。陛下のお気持ちは十分お察しできる。言いたくとも言え
ない事もあるし、やりたくともやれない事もある。

近年、皇室を取り巻く”週刊誌”的な話題が多すぎ、ひどすぎるような気がする。皇室と
言えどもプライバシーがる。日本国の象徴である天皇に対してマスコミももう少し節度
があってもよいのではないか。岡田発言も最近の変な世論をバックにしたものではなけ
ればよいのだが。陛下も後期高齢者である。お気持ちをお察しされてはどうだろうか。