「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     民主党は巧言令色 ヒットラー・ユーゲント

2009-10-27 05:11:33 | Weblog
鳩山総理の衆院本会議での所信演説をテレビ放送でみた。「論語」が静かなブーム
だそうだが、それにあやかって言わせてもらえば、演説は”巧言令色鮮仁”(論語・
学而)のように僕にはみえた。三省堂の「慣用句ことわざ」辞典によれば”巧言令色”
の意味は「うまく言葉を飾ったり顔色をつくったりする者には人の道を心得た者が少な
い。心にもないことを言っておべっかを使う八方美人には誠意のある人間は少ない」
である。

その例を一つだけ。昨日も小ブログは「後期高齢者医療制度」の廃止について民主党
の政権公約違反について書いたが、所信演説では僅かに"廃止に向かって検討を進
めている”と触れただけだ。選挙の前には、マニフェストの目玉の一つとしてあれだけ
大声をあげていたではないか。「友愛」の精神から行けば、後期高齢者も弱者の一人だ。
誠意のある政治家にはみえない。

不愉快だったのは、所信演説を聞く民主党の若手議員の議席だ。誰かの演出か指示に
よるものだろう。あやつり人形のように拍手をしたり声をあげていた。僕は戦時中の翼賛
議員を想い出したが、自民党総裁の谷垣禎一氏は、もっと適切な言葉でヒットラー・ユー
ゲントのようだと言っていた。

ネット上での谷垣批判に”鳩山演説がヒットラーとはけしからん”というのがあった。ヒット
ラーとヒットラー・ユーゲントを混同してしまっている。ユーゲントは青年という意味で、ナチ
スの青少年組織である。昭和13年、日本との親善のため来日しているが、僕の遠い記憶
のなかにもヒットラーへの忠誠を誓った彼らの一糸乱れぬ姿が残っている。