「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           年寄りの独居くらしと熱中症

2011-07-04 05:58:07 | Weblog
現役時三回の単身赴任の体験から独り暮らしに慣れている僕でもやはり年には勝てない。老妻がたった二泊三日の旅で家を空けられただけでねを上げてしまった。自分でメシも炊けるし簡単なおかずもできる。洗濯だって自分でやって干せるーと自負していた僕なのだが。

梅雨明け前なのに猛暑が続く天候もあったのかしれない。僕が一番気を使ったのは、熱中症対策だった。もともとエアコン嫌いなのだが、老妻の留守中に"孤独死”してはいけないとエアコンの扱いだけは注意した。スウィッチをきったりつけたり室内を適温にし、夜中に起きると水分を十分に補給した。昔はエアコンなどなく、窓を開けて酔った時など素裸にちかい身体で寝ても平気だったのだが。

国の国民生活基礎調査(2010年度)によると、全高齢者世帯に占める独居世帯は男性13・4%(前年は12・5%)女性は34・8%(前年34・5%)と男の年寄りの独り住まいが増加している。僕の周囲でも愛妻に先立たれて独り暮らしをしている友人知人が多くなってきた。時々会うと、一見元気そうだが、中にはすでに”介護”のお世話になっている。食事も三食デリバリー業者のものを食べている。

若い現役時代には単身赴任は、時には独身生活に戻ったようで楽しいこともあった。が、今回たった二泊三日、老妻に留守にされただけで、独り住まいの厳しさを実感させられた。若い時は自炊もしたが、今回はスーパーの安い弁当を買ってきて食べた。時にはこのような弁当もよいが、カロリー計算などはしてないだろう。とてもこれでは長寿はできそうもない。