「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        ”地デジ化”難民にはならなかったが

2011-07-25 07:56:46 | Weblog
昨日の正午で地上波テレビのアナログ放送は被災地3県を除き全国44都道府県で終了しデジタル放送に移行した。このデジタル化に伴って、対応できていない機器の家庭ではテレビが視聴出来なくなり、なんと全国で10万人もの人が総務省やNHK,民放などに問合せや苦情が寄せられたという。

地デジ化への移行は、すでに1年前からマスメディアなどを通じて周知徹底されていたと思っていたのに驚きだ。しかし、僕ら高齢者の中には"機械に弱く”PCはおろかFAXも使用できない者もいる。地デジ化といっても理解できなくても不思議ではない。また生活困窮者の中には、経済的な理由から移行できない家庭もあったのかも。

40数年前、僕は福島県のUHF局民放の開局に立ち会ったが、当時のテレビ機器はVHFしか見れず、UHFを視聴するためにはコンバーターが必要だった。僕らの仕事は県内の電気屋さんを回ってコンバーターの普及から始まった。コンバーターの普及率が営業に直接反映してきた。今回の地震と津波で被災した浜通りは、コンバーターなしでも東京のテレビが全部見える地域があり苦戦したことを思い出した。

そんな体験から僕は地デジ難民にはならず、早くから対応できたが、高齢になると、たしかに新しい"機械”に弱くなってくる。今、困っているのはNTTやKDDIといった旧電話会社を名乗る企業からの”光通信”の電話による勧誘である。わが家では、これに加盟しているケーブルテレビ会社まで参入しての売り込みである。高齢になると、専門用語に弱くなる。でも"難民”になると困るので、対応はしているが迷惑である。