「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     放射能ばらまき対応に”満身の怒り 東大教授

2011-08-07 06:51:05 | Weblog
小ブログのコメンテーター氏、chobimameさんの勧めで東大アイソトープ総合センター長児玉龍彦教授の衆院厚生労働委員会の証言(7月28日)のYouTube(http//www.you tube.com/watch?V=pDaHKVYJFA&teature)を二回視聴した。30分以上にわたる証言だが、正直僕は教授の真摯な態度と提言に心打たれた。

僕は専門家ではないので、児玉教授の証言内容を適切に表現できているかどうか疑問だが、素人なりに教授の発言を紹介してみる。まず教授は今回の東電福島原発事故によって撒き散らされた総量は広島原爆の20個分に相当する量だと指摘。それなのに政府東電はその総量を明らかにしていない。そしていまだに7万人の方々が政府の適切な対応がないままに避難生活を強いられてことに満身の怒りを感ずると述べている。

児玉教授はこの具体的な対応策として一つは、政府が食品、水、土壌などの検査を半導体を使った最新の器具を用いて実施する。二つ目は旧来の法律を改正し、今回の事故に実際に対応できるものにする。三つめは民間の放射能除染についてのノウハウを総結集して除染に努めることーを提案している。これは教授が事故後被災地の南相馬市に入り実際に体験したものに基づくものだ。

僕は児玉教授の国会での参考人証言は、素人にもわかりやすく重要なのに、何故マスコミが報道しないのか疑問に思った。政府が報道管制をしているのだろうか。それとも記者たちが”放射能汚染ボケ”に罹ってしまったのであろうか。ネット上でも教授の発言を削除する動きもあるという。まさか政府が中国政府みたいな規制を行っているわけではあるまい。