「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      手を引いたらどうなのだ民主党の長老議員    

2011-08-26 06:11:23 | Weblog
民主党の長老議員の一人、渡部恒三氏が産経新聞のコラム「国益が第一」(8月25日)の中でおかしなことを書いていた。民主党内でマニフェスト(政権公約)を守れといっている一派がいるが、それは個利個略だというのだ。状況が変われば、公約の凍結や見直しは当然だというのである。冗談ではない。一昨年の総選挙で有権者は民主党のマニフェストを信じて投票したのだ。それが守れないのだら、国会を解散し信を問うべきである。それが「国益第一」だ。

昨年の民主党代表選挙で僕はテレビの画面を見て驚いた。党の最高顧問で総理まで勤めた羽田孜氏が介添えされて投票している痛ましい姿だ。今期限りで議員を辞任するそうだが"半身不随”(森元総理の言葉)で、果たしてまともな議員活動が出来るのだろうか。失礼だが、こんな政治家が最顧問では、まともな公党としての活躍は出来ない。

渡部恒三氏は赤いネクタイをして体力的には元気そうだが”頭”のほうは大丈夫なのだろうか。僕は今でも覚えているが、1年前菅内閣の発足のさい、民主党のよりすぐった最高の内閣だ、手放しで絶賛していた。渡部氏は2006年、前原代表(当時)が"堀江メール"問題で代表を辞任したさい、前原氏は"人を見る目がなかった”と批判していた。渡部氏も菅総理を見る目がなかったのだろう。

羽田氏も渡部氏も、もう言ってみれば影響力がない過去の人だ。しかし、困るのは自分たちの失政について反省もせず、いまだに代表選に口をだしている鳩山・元総理や小沢・元代表だ。"挙党一致”と口にしているが、今、国民がもっとも望んでいるのは、政治の安定である。渡部氏は、あたかも大震災によって公約が実現できなくなったかのようなことをいっているが、そうではないことは国民が知っている。一日も早く国会を解散し改めて信を国民に問うべきである。