「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         マエタケさんの死と”韓流ブーム”

2011-08-09 06:24:12 | Weblog
お台場のフジテレビの周辺で同局の”韓流偏重”に抗議して2500人(主催者発表)が日の丸やプラカードを持って集まり”韓流やめろ”と騒いだとネット情報で知った。僕は韓流ドラマを見たこともないし、関心もないが、たしかに、フジテレビに限らず、BS放送が開始されて以来、民放は経費節約なのだろう。安い韓国ドラマでお茶をにごす傾向が目立つ。

”テレビよさらば。見たい番組は一つもない”-これは「週刊ポスト」の新聞広告だが、僕もまったく同感だ、わが家はCATVでテレビを見ているが、ニュースと国会中継、それにスポーツ番組以外まったく見ない。民放に足掛け10年以上、席を置いた僕だ。申し訳ないと思っているが、最近のテレビ番組には視聴者を愚弄した番組が多すぎる。

マエタケさんこと前田武彦さん(82)が亡くなった。マエタケがフジテレビの「夜のヒットスタジオ」の司会で活躍していた時代はテレビの全盛時代ではなかっただろうか。製作者も出演者もテレビという媒体を通じて新しい作品を創り出そうという意欲に燃えていた。テレビ創世期にもてはやされた米国のドラマ離れが始まっていた。

今のテレビ界はドタバタのお笑い番組や、くだらない政治ショーまがいの番組が多すぎる。視聴率に媚びてるとしか思えないマンネリ番組が花盛りだ。民放はBS放送の始まりで電波をもてあましているのだろう。番組編成に苦慮して、ついつい購入費の安い韓国ドラマに依存しているのであろう。フジテレビへの”韓流偏重”抗議デモは、たんなる”韓流偏重”に対する抗議ではなく、最近の番組劣化に対するテレビ界全体への警鐘である。