「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        首都圏の土壌の放射能汚染と無人スタンド

2011-08-11 06:24:37 | Weblog
暦の上では立秋を過ぎているのに猛暑が続く。昨日その暑さの中、自転車で久しぶりに自由が丘の無人スタンドへ出かけたが、暑さのためかスタンドは閉められており、仮の葦張りの小屋ができて農家の人が季節のきうり、なす、インゲンなど売っていた。前回ここを訪れたのは3月11日の大震災直後の23日で、政府が放射能汚染があるとして福島、茨城産の野菜、原乳の摂取、出荷の停止を命じた翌日であった。

大震災の直後は東京では放射能汚染なんか、まったく想定外だった。金町浄水所の水道水が暫定基準値を越えたと聞いても、鈍感なのだろうか僕はそれほど深刻には考えなかった。自由が丘の無人スタンドへ出かけたのも、東京の地元産の野菜なら安全だろうという気持ちがあった、しかし、老妻は女のカンなのだろうか”本当に大丈夫かしら”と首をかしげた。当時は被災地以外では、モニターリングはほとんど行われていなかった。今となってはその時の野菜が暫定基準値を越えていたのかどうか判らない。

小ブログのコメンテーターchobimameさんから首都圏150か所でモニターリングした土壌調査があると教えてくれた。早速Face-book group http://www.facebookcom/group/fukushimadaiichi/を開い てみた。何分、この面の知識はないのだが、東京都内だけでもチェルノブリの危険区分の第4レベルに相当する土壌が12か所もあるのに驚いた。第4レベルは住民に対して移住を勧めるとある。さらに千葉県の松戸市や埼玉県三郷市の特定地点では第2レベルの土壌も検出されている。

この数値がどの程度、直接健康に害があるのか、あるいは、この土壌で生産された野菜や米に影響があるのか不肖にして僕は知らない。幸い、この土壌調査の検査サンプル地点に無人スタンドの野菜の生産土壌があったが、ヨウ素131、セシウム134、セシウム137もすべて暫定基準値以下であった。消費者が食品の敏感になるのは当然だ。政府は徹底的な除染を行い、不安をなくさなければならない。