「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

                 イスラムとお酒

2012-12-05 06:20:55 | Weblog
昨夜、東京の帝国ホテルで催されたUAE(アラブ首長国連邦)独立41周年のパーティに招かれて出席した。50年前まだ独立前の同国を訪れ取材したのが機縁で毎年招待されている。イスラム国ではアルコール類はご法度なのだが、この国はお客に対するホスピタリティからか、ビールだけでなく強いウィスキーの水割りまで用意してくれている。飲んべいの僕にとっては嬉しい限りだ。

半世紀前、僕はバーレーン、ドバイ、カタール、イエメンなど湾岸諸国を3週間ほど取材したが、どこでも酒が手に入らなかった。料理はおいしかった記憶があるが、汗をかいてもビールも飲めず「セブン.アップ」で我慢した。が、4年前、同国のエミレーツ航空のアフメド会長の御好意で47年ぶりにドバイを訪れたが、今はホテルで外国人は自由にお酒は飲めるようになっていた。

飲んべいにとって、イスラムの国を旅行するにはそれなりの準備と覚悟が必要だ。先月インドネシアの中部ジャワを1週間旅行した。経験からビール以外は売っていないのを知っていたから、日本から紙パックの焼酎を用意していった。ホテルの部屋でルームサービスで食事をしながらチビリチビリ飲むつもりで、初日に少し飲み、その後きちんと栓をしたと思ったのだが、車で移動中の振動で栓が空き全部こぼれ出て衣類が焼酎漬けになってしまった。

UAEの人たちは経験なイスラム教徒だから、もちろんアルコール類は飲まない。パーテイ会場でも飲んでいる人はいなかった。自分に対しては厳しいが、外国人は別という考えなのだろう。それと昔からメッカへの入り口という地域性もあるのかもしれない。外国人に対するホスピタリテイの強い国民性のようにお見受けするが、どうなのだろうか。(写真は800人もの招待客で一杯の会場)