民主党の昨日の両院議員総会で海江田万里.元経済産業相が辞任した野田佳彦氏にかわって新代表に選ばれた。申し訳ないが、海江田氏というと、まず思い出されるのは昨年7月の衆院経済産業委で自民党議員の追及にあい、言葉をつまらせ涙を流したシーンだ。当時の菅直人総理夫人が”人前で涙する男は大臣としてふさわしくない”といったそうだが、どんな理由があったにせよ見苦しい。
海江田新代表は2011年3月11日の東日本大震災の際の経済産業相である。経産省の傘下には原発事故に直接関係のある原子力安全保安院があるが、福島原発事故当時を振り返ってみると、何故かテレビの画面にあまり登場してこない。記憶にあるのは菅総理のパーフォーマンスと枝野官房長官の独断的な会見だけだ。原子力については素人だと、菅総理に無視されたのだろうが、事故後の東電の”計画停電”の対応は大臣としてなっていなかった。
鳩山、菅、野田三代の民主党内閣で入れ替わり立ち代わり大臣が誕生し、その数は延べにして100人近い。しかし、今回の選挙で現職の閣僚8人を含め20人近くが落選したり、党を離れている。昨日の両院総会の衆院出席者は僅か58人に過ぎない。明らかに人材不足がうかがえる。原発事故で本来なら責任をもって辞任すべき男が代表である。これから党を再生し、来年の参院選に備えなければならない党である。なんだか国民には理解できない漢詩を記者会見でちらせつかせる手法は、この党の独特のパーフォーマンスだ。海江田代表の誕生で喜んでいるのは自民党だ。その高笑いが聞こえてくる。
海江田新代表は2011年3月11日の東日本大震災の際の経済産業相である。経産省の傘下には原発事故に直接関係のある原子力安全保安院があるが、福島原発事故当時を振り返ってみると、何故かテレビの画面にあまり登場してこない。記憶にあるのは菅総理のパーフォーマンスと枝野官房長官の独断的な会見だけだ。原子力については素人だと、菅総理に無視されたのだろうが、事故後の東電の”計画停電”の対応は大臣としてなっていなかった。
鳩山、菅、野田三代の民主党内閣で入れ替わり立ち代わり大臣が誕生し、その数は延べにして100人近い。しかし、今回の選挙で現職の閣僚8人を含め20人近くが落選したり、党を離れている。昨日の両院総会の衆院出席者は僅か58人に過ぎない。明らかに人材不足がうかがえる。原発事故で本来なら責任をもって辞任すべき男が代表である。これから党を再生し、来年の参院選に備えなければならない党である。なんだか国民には理解できない漢詩を記者会見でちらせつかせる手法は、この党の独特のパーフォーマンスだ。海江田代表の誕生で喜んでいるのは自民党だ。その高笑いが聞こえてくる。