「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

                    納めの目黒不動尊

2012-12-28 15:08:32 | Weblog

12月28日は納めの不動である。徳川時代から江戸っ子の信仰を集めている目黒不動尊の縁日に老妻と出かけてきた。寒いせいか参詣人は思ったほど多くはなかった。本堂に参詣した後、裏にある、僕ら夫婦の御本尊である大日如来にも参拝した。境内には童謡「青い眼の人形」などの作曲者と知られる本居長世の碑や昭和の思想家北一輝の顕彰碑もある。この一年、幸いわが家は、これといった事故も事件もなかった。まあまあの年だったといえよう。

           在外勤務者の健康管理と若年死

2012-12-28 07:02:05 | Weblog
昔、短期間名目的に籍を置いていた民放局から社内報が届いた。立派な紙質と装幀だが”ご冥福をお祈り申し上げます”と、二人の社員について関係者の弔文が大きなスペースをさいて載っている。一人は58歳、もう一人はまだ48歳という働きざかりの年齢である。気にかかったのは二人とも国際局に所属していることだ。僕も若い時海外勤務した経験があるが、健康管理に問題があったのではないだろうか。

先日、スーパーのローソンが健康診断を受けなかった社員は15%、その上司に対しては10%ボーナスから減額すると発表した。そして診断の結果、例えば成人病の疑いがあれば、万歩計を支給するなど健康管理の指導をするという。会社が社員の健康について、これだけ積極的に考えたのには、それだけのメリットがあってのことで画期的な案だ。

若い時は健康に自信があり、仕事も面白い。僕も20代、30代の時代には会社から健康診断の通知がきても”この忙しい時に”とバカにして受けなかったものだ。今考えると2年近くの海外生活(単身赴任)では、一回も健康診断を受けていない、会社側からも健康診断をうけろとの通知はなかった。

この10年近く海外に勤務する日本人の数は増加する一方で外務省の統計によると、百万人を越えている。長期海外勤務者に対しては派遣前と後に健康診断を受けることは事業主に法律で決められているそうだが、果たしてこれが守られているかどうか疑問だ。在外勤務中の健康管理はどうなっているのだろうか。いわんや、個人で海外で仕事をしている場合には、自分で自分の健康管理をしなければならない。ジャカルタで邦字紙を経営していた夫妻も先年若くして亡くなっている。関係者は留意すべきである。