「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”つまらなければテレビではない” 田舎のホテルのバイキング料理

2014-04-11 06:36:48 | Weblog
フジテレビの昼間の看板番組であった「笑ってもいいとも」の後継番組「バイキング」の視聴率が低調で、ついに3.1%と最低を記録したそうだ。最近テレビ離れしている僕も野次馬根性から,タモリの後番組がどんなものか見てみようとチャンネルを回したが、番組の制作意図は不明、やたらと人気タレントを登場させているにすぎない。田舎のビジネス.ホテルのバイキング料理みたいだ。   

「バイキング」だけではない。ここ1,2年フジテレビの番組は低迷している。開局55年番組と銘打って特番を編成しているが、視聴率的には今一つのようだ。数年前までは全日、ゴールデン、プライムの視聴率三冠王を誇っていた勢いはどこへ行ってしまったのか。その昔、FNN系列の地方局に席を置いた一人としては嘆かわしい限りだ。その理由は何なのか。ネットの評(IROPIO)に”マンネリ、おバカ、しょぼタレント”という厳しいものがあった。僕も同感である。長年の王座にいた”おごり”である。

フジテレビが開局したのは昭和34年は天皇皇后両陛下が結婚された年で、テレビでその模様を見たいと一気にテレビの購買台数が増えた。月給3万円ほどの安サラリーマンだった僕も、1台5万円もしたテレビセットを月賦で購入した。そのテレビブームを背景に誕生したフジテレビは「鉄腕アトム」「スター千一夜}「おとなの漫画}「ヒットパレード」などなど新鮮な魅力ある番組を登場させた。そして、その後も時代にマッチした”母と子のフジテレビ””おもしろくなければ、テレビではない”などのスローガンで、独特の局イメージを作り上げてきた。

極言すれば、今のフジテレビはつまらない。つまらなければテレビではない。自分たちだけの世界に閉じこもり、時代を読む力を失っているように僕には見える。