「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

解からないことが多い韓国の旅客船沈没事故

2014-04-18 07:25:59 | Weblog
ネットで韓国の聯合通信の記事を見たら「ワシントン、北京発」で珍島沖の韓国旅客船沈没事故について米国政府と中国製政府が、それに潘基文国連事務総長がそれぞれ哀悼の意を表した電文を朴菫恵大統領に送ってきた、とあった。日本政府も当然隣国であり、儀礼的に哀悼電を打ったと思うが、僕が知る限り、聯合通信も日本のマスコミにもその記事はない。

今回の事故は発生から解からないことばかりだ。500人近くも乗客が乗っていて、しかも隣国で起きた大事故なのに発生時の日本のマスコミの扱いが小さかった。これは韓国の事故対策本部が、発生直後に救出者の人数を間違える初歩的な誤りからきていた。テレビの画面には転覆した船体の周辺を救助船が動きまわり活躍しているが、沈没船の救命筏が見当たらない。救出者も毛布を肩からかぶっているが救命具は付けていない。

一番驚いたのは、これだけの事故なのに船長ら船の幹部が事故から40分後、救命活動の真っ最中に早くも船から脱出していることだ。日露戦争で最後まで部下の杉野兵曹長のを行方を捜して船とともに殉職した軍神広瀬中佐の話を学んだ僕らには信じきれないことだ。

韓国の一部のマスコミは事故にあった旅客船が日本製で、かって鹿児島―那覇間に就航していた中古船だと伝え、それがあたかも事故原因に関係があるような報道もあるようだ。しかし、日本での就航時は定員804人だったのが、平成24年に韓国では921人に改造されている。韓国の法規に基づいての改造だろうが、素人の僕がみても船のバランスに問題がありそうだが。

韓国に行ったことがない僕だが「珍島」という名前を聞いて、天童よしみの歌う「珍島物語」を何故か思い出した。歌のバックに使用されていた珍島の海割れ現象が目に残っていた。その海割れ現象は今がシーズンで、韓流ブームの当時は日本からも観光客も多かったらしい。今回の事故で、日本から韓国への観光がさらに減少しなければよいのだが。