「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

オバマの”従軍慰安婦”に対する誤解と偏見を糾せ

2014-04-27 06:47:36 | Weblog
オバマ米大統領が韓国の朴菫恵大統領との会談後の記者会見で慰安婦問題について”甚だしい人権問題だ。戦争中のこととはいえ絶望した”と発言した。この記事を読んで、僕は改めてオバマ大統領は、まったく”従軍慰安婦”問題について解かっていない、事を知り”絶望”した。

NHKの籾井会長が就任の記者会見で、オランダの”飾り窓”を例にあげたところ、一部のマスコミからそう叩きにあったが、売春行為は古今東西を問わずあるものだ。イタリアの紀元79の火山大爆発で地中に埋まったポンペイ遺跡からも娼婦を描いた壁画が発見されている。悲しく恥ずかしいことだが、明治時代には大勢の”唐行きさん”(娘子軍)が、海を渡って売られていった。明治40年の統計だが、スマトラのメダンには500人もの”唐行きさん”がいた(蘭領東印度叢書下巻]。遠くアフリカのザンジバル(タンザニア)にも日本人娼婦の足跡が残っている。

”従軍慰安婦”問題は戦争中、日本の軍政下でこのような売春所があったのを否定するものではない。いわゆる「河野談話」が認めた形になっている日本軍による強制的な売春行為、性奴隷制度はなかった、という点である。朴菫恵大統領は、すでに1960年の日韓基本条約で解決済みのこの問題を就任以来意識的に対日外交のテコに使い、国際的に嫌日感情を煽っている。オバマ大統領は、これを信じ込み”女性(売春婦)の発言は聞くに値する”とバカな発言をしている。

安倍総理はオバマ大統領との会談で”従軍慰安婦”問題を持ち出したという報道はない。難問山積の首脳会談である。多分話し合いの中で”従軍慰安婦”問題は出なかったと思うが、朴大統領が意固地のようにこだわっている問題であり”性奴隷”が、あたかも真実のように世界で独り歩きしている。誤解を解くためにも安倍総理は、一言”従軍慰安婦”の真実について説明があってもよかったと思うのだがー。