「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

東横線渋谷駅が地下に潜ってこの一年

2014-04-17 06:03:14 | Weblog
JR渋谷駅の移転大改造が17日夜から本格的に開始されると、新聞に載っていた。現在の山手線内回り、外回りのホームを恵比寿寄りの現在の埼京線ホーム近くに移転し、駅周囲に46階建てなど三つの高層ビルを建てて、渋谷のイメージを一変させる大工事だが、完成は2027年、東京五輪よりさらに7年後で、その時、僕は百歳近くになっている。果たして、この恩恵に預かられるかどうかだがー。

早いもので東急東横線と東京メトロ副都心線が相互乗り入れし、渋谷駅のホームが地下に潜ってから1年である。東横線沿線に住む、わが家近くの駅を「川越」行きの急行電車が通過するようになった。「川越」なんて昔は一日がかりの”旅”だったが、今は1時間足らずで行ける、便利になったものだ。が、一方では「渋谷」が遠くなった。いまでも乗れば15分の距離だが、東横線の駅からJRなど他線への乗換が不便になったため、この1年間、僕は行ったことがない。どうしても「渋谷」に用があれば、バスで目黒に行きJRに乗り換えて行くが、交通渋滞があれば1時間近くかかる。

戦前渋谷駅前にあった初代「忠犬ハチ公」の銅像のレプリカが発見された、とテレビが紹介していた。戦前「八チ公は都電の乗り場の前の駅前にあった。当時のJR駅舎は小さく、ホームも現在の内回りホーム一つだけだった。今は若者の町だが、戦前は青山の連隊兵舎が多かったので、休みの日には軍服を着た兵隊たちであふれていた。昭和の初期には唱歌「春の小川」が近くを流れていた、のどかな町であった。

2027年の完成予定図を見ると、まさに渋谷は”滄桑”の変りようだ。渋谷ばかりではない。僕が子供時代、海洋少年団で泳いだお台場は今や埋め立てられて、どこだったか、まったく判らない。