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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

学校も休みだった靖国神社例大祭のあの時代

2014-04-22 05:57:43 | Weblog
昨日NHKの朝のニュース「お早う日本」を見ていたら”阿倍総理 靖国神社へ真榊(まさかき)奉納”が、まるでホットニュースかのように飛び込んできた。僕にはそれほど緊急を要する重大なニュースとは思えないのだがー。春の靖国神社の例大祭が21日から3日間、開催されているが、この初日にあたらり、安倍総理が内閣総理大臣名で儀式に従って真榊を奉納したというのである。総理の真榊奉納だけではない。マスコミはいつも、この時期になると閣僚の誰それが靖国を参拝したと、あたかも”踏み絵”のような扱いの報道をする。

戦前は靖国神社の春季例大祭は4月29日から3日間で、中日の30日は東京の公立学校は休日であった。戦時中小学生であった僕も何回か靖国神社へ出かけた。子供であり、神社に参拝するというより、境内に出ている露店や見世物小屋を見るのが楽しかった。大きな樽状の入れ物の中を猛スピードで回るオートバイの曲芸乗りが今でも忘れられない。戦争が激しくなった昭和18年には、春秋の例大祭のほかに、臨時大祭が2回行われ、天皇陛下が御親拝され、九段坂の沿道には全国からの遺族で埋まった。

      「露営の歌」(藪内喜一郎作詞 古関裕而作曲 昭和12年)4番
       思えば今日の戦いに 朱(あけ)に染まってにっこりと笑って死んだ戦友の
       天皇陛下万歳と残した声が忘らりょよか

靖国神社には先の戦争で亡くなられた213万柱の英霊をはじめ国家のために命を奉げた方々の霊が祀られている。安倍総理が真榊を奉納するのは当然である。しかし、僕の持論である。大祭には勅使ではなく、天皇陛下ご自身がご親拝できるような雰囲気を国の指導者は、一日も早く作るべきである。