「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

70歳は男の新厄年(やくどし)か

2015-06-03 04:55:18 | Weblog
自民党の町村信孝前衆院議長が逝去された。まだ”古希”の70歳である。日本人の寿命が50歳だった時代には、70歳は”古希”だったかもしれないが、超高齢化時代の今ではまだ早すぎる死である。町村氏の死を伝える同じ日の新聞に、”あなたのブルース”でヒットした歌手の矢吹健さんが今年1月他界していた、と報じていた。矢吹さんは町村さんより一つ若い69歳である。

昔から日本人の男の厄年、数え年の25歳、42歳、60歳とされ、このうち42歳が大厄であり、60歳の還暦のあとは厄年はなかった。僕も42歳の時、急性肺炎で入院した経験がある。しかし、この厄年も日本人の長寿化と共に変化してきた。古い日記を調べると、僕は古希の70歳の年、膀胱がンで1か月入院し、血糖値を下げるため、医師の診断で半年、食事制限して体重を10㌔落とした。

昔の友人も70歳前後で亡くなっている者が多い。日本人の男性は”古希”前後が身体の変調期なのであろうか。人生50年の時代は還暦を過ぎると厄年はなかったが、今は改めて70歳を新しく厄年にして神仏に祈祷する時代になったのであろうか。

今、70歳の古希の世代は考えると、終戦直後の一番食糧難の時代に乳幼時を送っている。母乳も十分になかった時代である。その影響があるのであろうか。戦後70年、けじめの年といっても、平均寿命が80歳近くである。70歳では、やはり早逝と言わざるをえない。合掌