「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

"老醜をさらす”長老政治家たちと日本記者クラブ

2015-06-14 04:34:59 | Weblog
日本老年学会の研究によると、日本の65載以上の高齢者の身体、知的機能、健康状態は個人差はあるが、10-20年前に比べ5-10歳は若返っているという。僕ら老人にとっては嬉しい話だが、果たして本当にそうだろうかー。

新聞に山崎拓自民党元副総裁(78)、亀井静香元金融担当相(78)、藤井裕久元財務相(82)、武村正義元官房長官(80)の4人が、日本記者クラブで話をし、安倍内閣の安全保障にからむ法案は憲法違反だとの反対声明を出した、とあった。これに先立って”談話”で有名な村山富市元総理(91)と河野洋平元衆院議長(78)の二人も同じ日本記者クラブで揃って同じような違憲談話を発表、安倍内閣に苦言を呈している。

亀井静香氏を除けば過去の政治家であり、中には”黄泉(よみ)”の国の政治家と錯覚する方もおられる。老年学会の研究のように健康で結構の話だが,同じ老人の僕からみれば、知的機能はどうなのか疑問である。功なり名を遂げ、国から勲章まで頂戴された方々に対して大変失礼だが”老醜をさらす”という言葉がある。「なまじ人目につくようなことをしたために、年をとって醜くなった姿や頑迷な考え方などを人前にさらし、恥をかく結果になる」(三省堂「慣用句ことわざ辞典」)

それにしても、こう続けざまに、”老醜”の過去の政治家たちを呼び、一方的な意見だけを述べさせる日本記者クラブとは何なのか。ネットには反日団体だとの批判もあるが、僕も何か勘違いをしている向きがあるのではないかと思う。