「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

首都圏の70年周期地震説

2016-05-18 06:00:26 | 2012・1・1
東京首都圏では先日の夜、茨城県南部で震度5弱の地震があった。馬齢を重ねたせいか、少し位の揺れには驚かなくなったが、気象庁の発表で、この地震が平成11年3月11日の東日本大震災の地震の余震圏外で起きた,つまり、震源地の違う新しい地震だと知り若干気にならないではない。東京では、約70年周期ごとに大地震が発生するという説がある。幕末の安政大地震(1855年)から関東大地震(1923年)までの期間は68年、これに対して関東大地震からすでにもう92年もの時間が経過している。

関東大震災については、亡くなった両親を初め周囲に体験者が大勢おり、その怖さを知っている。しかし、安政大地震の話は聞いたことがない。熊本大地震もあり、改めてネットで過去の大地震を調べてみたら、安政大地震は江戸だけでなく、同じ年に飛越(富山、岐阜)、八戸沖(青森)、伊賀上野(三重)各地でも起きている。さらに古い慶長大地震(1596年)でも、伊予(愛媛)豊後(大分)伏見(京都)と広域にわたって大地震が起きていた。

残念ながら、現在の科学でも地震は予知できないようである。しかし、東京首都圏直下地震が、近い将来発生する確率は高いという専門家が多い。自分勝手だが、願わくば、余生少なくなった我が人生の間で起きて貰いたくないものだ。今思い出すと、東日本大震災の前には、茨城、福島、宮城を震源地とする小さな地震が多発していた。

安政大地震のさい、江戸の町では飼っていた「うなぎ」が異常行動を起こしたと広く伝えられている。東日本大震災でも同じような話がネットに流れている。備えあれば憂いなし。準備だけはきちんとすべきであろう。