「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

東京で食べる北海道の朝もぎアスパラカスの味

2016-05-25 05:01:39 | 2012・1・1

40余年前、札幌で勤務していた時代、仲人をした当時新入社員であった夫妻から”朝もぎ”のグリーン.アスパラカスがクール宅急便で贈られてきた。東京のスーパーでは見たこともない大きなものだ。早速、娘夫婦にもおすそ分けして食べたが、朝露が滴る新鮮さで美味しい。地元ではなくしての味である。

東京生まれ、東京育ちの僕には、アスパラというと、子供時代に食べた缶詰のホワイト.アスパラである。最初に口にしたのは、食料難時代、米国から贈られてきたLARA(救援物資)ではなかっただろうか。当時のとろけるような味は今でも覚えている。しかし、今のようなグリーン.アスパラを初めて目にしたのは、昭和46年、札幌に転勤してからだ。アスパラは白いとばかり思っていただけに驚いた。しかし、10年間の札幌在勤中、僕はあまりアスパラについての食の想い出はない。

北海道は食の宝庫である。仕事上(とかこつけて)、まだ若かった僕は毎晩のようにススキノを飲み歩いていた。ススキノの飲み屋さんには、ツブやほっき、ホッケ、浜ボウフウのおしたしはあったが、当時アスパラはおいてなかった気がする。その頃北海道産のお米は不味くて食べられなかった。新入社員だった夫妻もすでにリタイヤー,お孫さんまでいる。歳月の流れを感じながら、頂いた朝もぎのアスパラを有り難く頂戴した。