「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

頑張れ稀勢の里 7月場所がある

2016-05-22 06:17:14 | 2012・1・1
今場所優勝すれば悲願の横綱昇進が期待されていた大関稀勢の里が昨日14日目の相撲で西の横綱鶴竜に押し切られ昇進の夢はすっとんだ。第65代横綱貴乃花が平成3年1月場所で土俵を去って以来”日本生まれの日本人”の土俵入りは見られない。今場所も連日、札止め大入り満員の盛況のようだが、戦前からのオールドファンにとっては寂しい限りだ。

稀勢の里は平成24年11月場所に大関に昇進以来、大関在位4年3場所、その間の年間成績は24年61勝、25年68勝、27年62勝、今年に入ってからも1月場所こそ9勝6敗だったが、3月場所は13勝2敗、今場所横綱を倒し優勝するか、それに準ずる成績ならば、15年ぶりに日本人横綱が誕生することだっただけに残念だ。

稀勢の里は187センチの身長に175キロの堂々たる体格、取り口も突き押しから左四つという本格派で、自分の得意になったときの相撲は危なげないのだが、時々ポカがあって負ける。昨日も鶴竜に差し勝ちながら、押し切られ土俵に転落、左すねを強打、今日の横綱白馬冨士との相撲にも影響がありそうだ。

でも、今場所かりに12勝で終わっても来場所、優勝あるいは準優勝すれば、協会は稀勢の里を横綱審議会に答申すべきだ。国技である大相撲に15年間も日本人横綱がいないのは異常である。7月3日で稀勢の里は30歳。歴代の横綱の中には30歳を過ぎてから昇進した力士もいる。頑張れ稀勢の里だ。