


僕が10年札幌に勤務して東京に戻ったのは昭和55年。だから35年も北海道の野生の蕗を食べていない。不躾にも僕はゴルフ場の懐かしさから、「頑固親父」さんに所望してしまった。贈られてきた蕗は、「頑固親父」さんが早朝5時、車で北広島のゴルフ場まで行き、朝取りしてきてくれたものだ。そのお気持ちの暖かさが有り難い。
写真の左二つが贈られてきた野生の蕗と越冬の馬鈴薯。三つ目は、たまたま娘が自由が丘の無人スタンドで買ってきた目黒産の栽培蕗。比較すればわかるが、長さも大きさも違う。早速、「頑固親父」さんのご教示に従って、老妻がたっぷりと茹で、味付けして食べ、さらに娘にも”本物”の蕗をおすそ分けした。35年前、まだ元気で下手なゴルフに興じていた頃の味であった。