「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

またも高齢者事故 80歳以上は毎年免許の更新を!

2016-11-14 05:48:12 | 2012・1・1
またまた東京の小金井市で高齢者の女性(82)が運転する車が交差点を自転車で通行中の女性(61)をはねて犠牲にした。連日の不幸である。前日には立川市の国立病院に夫を見舞った帰りの女性(83)が、病院構内で暴走して通行中の男女二人を巻き込んでいる。わが国の高齢者社会を象徴するような不幸な事故の連続である。

立川の病院の事故現場の写真を見ると、高齢者運転者表示の「紅葉マーク」が何か僕の目には痛々しく見える。「紅葉マーク」は70歳以上の運転者が表示するマークだが、表示は”努力義務”であって、付けなくても違反にはならないらしい。だから誇り高い高齢の運転者は「紅葉マーク」をつけない。つけると、一部の若いドライバーがわざと運転を邪魔することもあるらしい。

立川の女性の場合は、住まいの国分寺市から病院まで、公共交通機関を利用しても30分程度、立川駅から病院まで徒歩15分の距離である。一時間にバスが一本といった山奥の過疎の村とは違う。が、やはり、車の方が便利だから「紅葉マーク」をつけてでも運転したかったのだろう。小金井市の事故の場合は早朝7時の事故である。朝早くから老人が車を運転する用事があったのであろうか。

僕は自動車運転はないが、80歳をすぎると、心身ともに老いは確実にやってくる。70歳代には自由に自転車に乗って遠乗りしていたのが今はできない。それも年々、加速度的に弱くなってきている。自動車の運転もおそらく同じであろう。80歳の時点で認知症検査がパスできても81歳で果たして大丈夫とは限らない。交通法規を改正して80歳からは、毎年1年ごとに更新を義務づけるべきである。