goo blog サービス終了のお知らせ 

「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

&TOKYO  東京の 名物は?

2016-11-28 06:27:58 | 2012・1・1
升添都知事時代の”遺産”らしいが、2020年東京五輪パラリンピックを前に東京の魅力を世界に発信させようというキャンペーンが巨費を使って行われているようである。その一環として”&TOKYO"のロゴマークを、通訳などのボランティアの制服にも使っているらしい。その制服が”ダサい”という小池知事の指摘から僕は初めてこのキャンぺーンを知り、改めて東京の魅力について考えてみた。

まず、次元の低いところで東京の名物はあるのだろうか。昔、東京へ修学旅行に来た生徒たちが、東京名物は浅草の”雷おこし”ぐらいしかなくて困ったと聞いたことがあるが、今でも同じような気がする。40年前、札幌に勤務していた時、北海道土産といえば、函館修道院のクッキーとか北見のハッカー飴しかなかったが、今は札幌名物といえば、白いチョコレートで、外国人観光客は必ず土産に買って帰るそうだ。

昨日、老妻と娘が、江戸時代から続く品川の荒神さまの秋の大祭に行き、名物の”お釜おこし”と”久寿餅”を買ってきた。荒神さまは、”火の用心”と”お釜おこし”の”神様”として江戸っ子に親しまれ、お釜の形をした”お釜おこし”(写真)が昔から縁起ものとして売られている。”久寿餅”は、元は亀戸の天神様や川崎大師の名物だが、戦後、荒神様の門前でも売られるようになった。

東京は江戸400年の歴史しかないが、”歴史のない”新興国にとっては魅力のある町だ。”&TOKYO”キャンペーン悪くはないが、もっと東京の魅力を再発見し、同時に、新しい東京名物を売り出してはどうだろうか。
(写真は”お釜おこし”と”久寿餅”)