「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

眞子さんのご婚約と宮内庁

2017-05-18 05:42:26 | 2012・1・1
天皇陛下のお孫さんの秋篠宮殿下ご夫妻の長女、眞子さま(25)が国際基督教大学(ICU)時代の同級生、小室圭さん(25}と御婚約される。昨日はどのテレビ局もこのニュースで一杯だったが、その中で僕がちょっと気になったのは小室圭さんの記者会見だった。誰がどのように設定したのか判らないが、記者団の前に現れた小室さんは、深々と頭をさげて質問に答えたが、ほとんどが”時期が来たら改めてお話します”という返事だった。

詳しい内幕は知らないが、このニュースは宮内庁の正式発表ではないようである。マスコミのどこか一社が”抜けがけ”したため、慌ててて宮内庁が対応したのであろう。だから、宮内庁としては、御婚礼の儀式の結納に当たる「納采の儀」までは、お二人のプライベートの面については公表したくないのだろう。おそらく小室さんの記者会見での返事は、この宮内庁でのこの意向を受けてのものなのだろう。

マスコミ報道機関での”特ダネ”競争は昔からつきものだ。僕も現役記者時代、夢中になったものだが、時には、一刻を争うニュースは別として、一般社会には不親切で有害なような気がしてきた。58年前、今の天皇陛下と美智子皇后とのご成婚時代を想い出すが、、このニュースは、事前に一部がマスコミの間で流れていた。しかし、宮内庁がマスコミ各社と協定を結び、正式発表までは一切”抜けがけ”報道を禁じていた。

眞子さんのご結婚は明るいニュースだが、一刻を争うものではない。小室さんの記者会見を見て、本当は喜びをそのまま素直に語りたいのに、それが語れない小室さんに同情した。特ダネも時には”罪づくり”である。