「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

所詮 無理な四横綱

2017-05-25 05:43:40 | 2012・1・1
横綱稀勢の里はやはり先場所痛めた肩の調子が悪く、昨日11日目から欠場した。今場所は鶴竜についで2人目の横綱の欠場だ。四横綱は平成2年11月以来16年目、久しぶりの豪華番組に期待していたが、なかなか相撲協会の思うようには行かないものだ。

四横綱は、僕が知っている昭和時代になってから72場所あったが、調べてみると、4横綱がそろって1場所元気に出場した場所は僅か12場所しかない。うち四横綱がすべて2ケタ勝利したのは、たった7場所にすぎない。僕が知っている最初の横綱の場所(昭和13年1月、5月)は、玉錦、武蔵山、男女の川、双葉山の四横綱だったが、武蔵山は5勝4敗、7勝6敗、男女の川も7勝6敗、6勝7敗と無様な成績である。

平成になってから四横綱は11場所あるが、4人が千秋楽までつとめたのは2年11月場所だけだ。(千代の富士13勝、北勝海9勝、大乃国10勝、旭富士11勝)最低なのは、この4横綱時代の平成4年5月場所で、北勝海、大乃国が初日から休場、千代の富士も1勝3敗で途中欠場、14勝1敗で結果としては優勝した旭富士の一人横綱であった。

稀勢の里は、過去に1日しか土俵を休んだことがない。それだけに今回も最後まで横綱として欠場したくなかったのだろう。しかし、横綱の相撲ではなかった。現在の相撲協会八角理事長は、横綱北勝海時代、腰を痛めて3場所連続休場し、そのあと復帰して優勝したケースがある。痛ましい姿で土俵に上がるよりは、治療に専念する方がよい。八角理事長も自分の体験を踏まえて、稀勢の里を見てやってほしい。