「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「豊洲市場」移転の”政局化”

2017-05-20 06:04:40 | 2012・1・1
東京都の豊洲市場移転問題はどうなっているのか。移転延期に伴って、市場関係者への補償費が一日何千万円という日銭が支払われているようだが、いまだに解決への道が見えない。先日、公開で開かれた都の専門家会議は、市場の”無害化”をめぐって議論が紛争、結論が先送りされた。これについて、小池百合子知事がどのような見解なのか、昨日の定例記者会見を東京ローカルのテレビ中継で聞いたが、知事は,専門家会議の結論待ち、従来通りの”ロードマップ”に従うとだけ述べた。

自民党の都議蓮は昨日、7月2日の都議選に向けての重要政策の一つとして豊洲市場へ早期移転を掲げ、”国際規格での衛生管理で移転はできる”として、小池知事の、豊洲市場への移転への結論先送りを批判、問題を”政局化することを表明した。これを受けて知事の率いる「都民ファースト」が、どのように対応するのだろうか。

昨年、小池知事が就任してすぐ、豊洲市場へ移転延期を決定、市場建物地下の汚水をテレビで紹介した。そして盛土問題のいい加減さを指摘した。これを見た都民は、豊洲への市場延期は当然だと思った。だから、小池知事が行っている、市場の安全、安心に向けての一連の”ロードマップ”のダウンロードを支持してきてきたが、ここへきて、専門会議とは別な組織「市場プロジェクト.チーム」(PT)が築地市場へ居残り案を持ち出してきた。僕には専門家会議とPTとの関係が今一つ解らない。

小池都政については、一連の東京五輪への対応について”劇場型”だと批判が出てきている。まさか豊洲市場問題もその一つとは思いたくないが、あまりにも「策」に溺れては困る。「都民ファースト」の視点に立って、安全、安心に立って、早期な解決を望みたい。