「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

マスコミを巻き込んだ、見苦しい役人と政治家の"泥試合” 

2017-05-27 05:56:56 | 2012・1・1
森友学園問題がどうやら収まったと思ったら今度は加計学園問題だ。二つの共通点は”安倍総理”が絡んでいるかどうかの疑惑だが、国民にとっては、はっきりとした証拠もない、こんなくだらない問題で重要問題山積の国会が空転してしまっていのは迷惑だ。問題の発端は、野党民進党が入手した文科省内で配布されていた”怪文書”だ。”怪文書”は、内閣府から文科省宛てのもので、加計学園問題の扱いについては”首相の意向を配慮して”という文言が書いてあったのを朝日新聞がすっぱ抜いた。

文科省は、この文書の存在を否定し、菅義偉官房長官は”出所不明の怪文書”と切り捨てていたが、この1月、”天下り”問題で責任を取り辞任した前川喜平前事務次官が記者会見を開き”文書は私の在任中文科省幹部の間で共存していたもので、確実に存在する”と言い切った。

これに先立って読売新聞が唐突のように前川前事務次官が在任中、新宿歌舞伎町の”出合い系バー”に出没していたと報じた。読売は安倍総理から憲法改正については読売を読めと国会で推薦の言葉を頂戴している。あきらかに内閣官房が、意識的にメディアを巻き込んでの”泥試合”である。

民進党など野党4党は、前川氏の国会喚問を要求しているが、森友と違って与党は応じない。すでに前川氏は文科省を辞めた人物である。政局には大きな影響はないが、改めて行政の役人と政治家との”泥試合”が浮き彫りにされたが、白を黒といえない前川氏の言い分は正しい。しかし、教育行政トップが、その言い分は別として。いかがわしい”出会いバー”に出没していたのには驚きである。、