「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

韓国の無礼外交と安倍総理の”事なかれ主義

2017-05-19 05:47:29 | 2012・1・1
安倍晋三総理が昨日、韓国の文在寅大統領が特使として日本に派遣した人物とニコヤカに握手している写真が新聞に載っていた。安倍総理は、この会談で慰安婦問題の”最終的かつ不可逆的”な解決を確認した一昨年12月の日韓合意の着実な履行を求めたらしいが、韓国側は、先日の電話会談で文大統領が安倍総理に対して”韓国民の大多数が心情的に合意を受け入れられない”と述べており、合意を引続き順守するとは明言しなかったようだ。

特使派遣を勢いづけるかのように、韓国は日本の固有の領土、竹島沖領海に調査船を派遣してきた。明らかに領土侵犯である。竹島は歴史的にも国際法上でも島根県の島であり、韓国は連合軍による日本占領直後のゴタゴタにまぎれて不当占拠しているにすぎない。その竹島に文在寅大統領は昨年11月、不法に上陸している。外交儀礼だろうが、安倍総理は早期の文大統領との会談約束しているが、日本人の大多数は、合意にもかかわらず、慰安婦像を撤去しいない。それどころか、新たに釜山総領事館前に像を建てた韓国に対して誰も心情的に心よく思っていない。

昨年11月、安倍総理の故郷、長門で合意された日露会議に基づき、北方領土の元島民59人が国後島を訪れているが、合意にもかかわらず、一部地域での墓参は軍事上の理由で断れたようである。したたか外交のロシアである。鳴り物入りで発表になった長門合意は大丈夫なのだろうか。

「一帯一路」を謳った中国の国際会議が終わった。日本からは自民党の二階俊博幹事長が出席、会議の成果をいろいろ”二階節”で話をしているが、就任以来、のべ66か国と地域を訪問したと豪語している安倍俯瞰外交は、はたして成果が上がっているのだろうか。”事なかれ”主義だけでは、破綻が生じる。