「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

"物忘れ”用サプルメントと老人夫婦

2017-07-09 05:01:10 | 2012・1・1
80歳代後半の老夫婦同士である。最近、僕らが困り始めてきたのは、お互いに耳が若干遠くなってきたことと、物忘れが激しくなってきたことだ。毎日の日常生活で、物の名前や人の名前がすぐに出てこない。僕は、こうして毎日ブログを更新しており、自分では”頭脳明晰”と自負しているのだが、最近は探している言葉が見つからず、内心”バカにしている老妻に助けを求める始末だ。

その老人向けの”物忘れ”用サプルメントが、ネット情報によればブームとのこと。最近、厚労省が使用上のガイドラインを明示したらしく、製薬会社が一斉に新薬を売り始めたらしい。早速、インターネットで検索、調べてみると、イトヒメハギ(糸姫萩)という中国東北部原産の植物の根っ子で、「遠志」とも言い、昔から漢方薬として使用されていた。

”その、あれ、これ”の指示代名詞が多くなった日常会話でもダイヤモンド婚(60年)を過ぎた僕ら夫婦には何とかなるものだ。以心伝心(無言のうちに気持ちが相手に通じる事=三省堂慣用句辞典)である。今のところ、僕ら老夫婦には、この”物忘れ”用サプルメントは必要ないようだ。実際はあったほうがよいのかもしれないのだが、高価で年金生活者には手が届かない。サプルメントはあくまで「健忘症」用であって「認知症」用ではない。幸い、僕らは「健忘症」であっても「認知症」ではないようだ。周囲からみれば、おぼつかない夫婦の会話だが、以心伝心出来る幸せに感謝しよう。