ハンブルグのG-20首脳会議の場で安倍総理は約50分、ロシアのプーチン大統領と個別に会談した。二人だけの話し合いは18回目、今年に入ってからでも2回目という”親しさ”ぶり。9月にはウラジオストクで、さらに話し合いを持つというが、懸案の平和条約締結、北方領土返還に向かって、具体的に何か動きが出てきたのであろうか。僕が見る限り、総理はプーチンの巧妙な引き延ばし戦略に引きずりまわされている感じがする。
ハンブルグ会談にプーチンは約束の時間を大幅に遅れてきた。プーチンが時間にルーズなのは前からだそうだが、今回は珍しく謝罪した。それだけ、パンクチャルな日本人が解かってきたのであろうか。それは結構なことだが、昨年、長門の浦で話し合われた両国間の取り決めは、どうなっているのか。旧島民の空路による墓参など一番簡単に見えるのだが”濃霧”を理由に延期され、そのままになっている。先月、総理補佐官が団長で”鳴物入り”で国後、択捉、色丹三島に出かけた共同経済視察団も成果があったのかどうか。逆にロシアは、これに水をさすかのように北方領土を経済特区にする動きにでている。
結局。ハンブルグでの会談では8月、次官級会談で話を煮つめるようになったようだが、ロシア側に果たしてやる気があるのかどうか。安倍総理は、日露の問題は自分たちの世代で解決したいといっているが、プーチンにはその気があるようには思えない。来年の大統領選挙までの延命、引き伸ばし策にみえてならない。向こうが向こうなら、わが国も急いで国を売るような軽挙に出てはいけない。
ハンブルグ会談にプーチンは約束の時間を大幅に遅れてきた。プーチンが時間にルーズなのは前からだそうだが、今回は珍しく謝罪した。それだけ、パンクチャルな日本人が解かってきたのであろうか。それは結構なことだが、昨年、長門の浦で話し合われた両国間の取り決めは、どうなっているのか。旧島民の空路による墓参など一番簡単に見えるのだが”濃霧”を理由に延期され、そのままになっている。先月、総理補佐官が団長で”鳴物入り”で国後、択捉、色丹三島に出かけた共同経済視察団も成果があったのかどうか。逆にロシアは、これに水をさすかのように北方領土を経済特区にする動きにでている。
結局。ハンブルグでの会談では8月、次官級会談で話を煮つめるようになったようだが、ロシア側に果たしてやる気があるのかどうか。安倍総理は、日露の問題は自分たちの世代で解決したいといっているが、プーチンにはその気があるようには思えない。来年の大統領選挙までの延命、引き伸ばし策にみえてならない。向こうが向こうなら、わが国も急いで国を売るような軽挙に出てはいけない。