「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

一人で通院 老老介護への不安

2017-07-27 05:24:07 | 2012・1・1
近くの国立病院へ今日、CT検査に出かけてきた。CT検査とは身体の中の病巣を特別な断面レントゲン装置を使い、コンピューターで画像処理して患部を見出す検査だが、ここ数年、何回か僕はこのお世話になっている。検査そのものは検査当日食事をしてはいけないだけで、痛みは伴わず短時間で済む。ただ、慣れないと、レントゲン装置の中を身体が抜けていくのがイヤなものだ。

僕は2014年4月、初期の大腸ガンが発見され腹腔手術で入院したが、16年1月、再発、二度目の開腹手術をしている。主治医によれば、あまり例のないケースだそうだが、2度目のガンが早期に発見できたのは、手術後のCT検査によるもので、ステージ1の初期ガンで済んだ。

70歳代になってから、僕は大腸ガンのほか膀胱ガンでも4回入院手術、左膝にも人口関節を入れており”満身創痍”だが、日常生活には支障がない。杖があれば歩行ができる。しかし、二つ年下の老妻が心配してくれて僕の通院には付き添ってきてくれた。ところが、先日その老妻が家で足を踏み外し膝を痛めてしまった。そこで、今日は僕一人での通院である。

いつも病院で感じることはわが国の老老社会の現実である。夫婦と思われる老カップルが、一人を車イスに乗せ、一人が押している姿が多くみかける。幸い、僕はまだ、杖をつきながらもバスで通院できる。しかし、老妻を車イスに乗せて病院通いは出来ない。二人とも今は元気で介護のお世話にはなっていないが、遠くのように思われた「介護」が身近なものになってきた。