

シルバー人材センターから二人のシルバーが派遣されてきて、手際よくハサミを入れてくれた。シルバーといっても杖突き老人の僕とは違い、まだ梯子にも自由に乗り降りできる”お年寄り”である。改めて65歳以上高齢者という定義に疑問をもった。それにしても定年を終えた後も、自分の趣味を生かし、こうして小遣い稼ぎできる人生は幸せだ。
戦前昭和の初めに開発された住宅街で、昔はどこの家のも広い庭があった。駅前には庭木を扱う造園業の植木溜めまであった。近所にも何軒か植木屋さんもあったが今はない。庭木が少なくなり、商売にならないのだろう。この季節、うるさくまで感じたセミの声も聞こえなくなったのも当然だが寂しい。