「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

韓国船の竹島領海調査 李承晩ラインの誤った”遺産”

2018-08-04 05:02:11 | 2012・1・1
”韓国 竹島領海調査”という大きな見出しで産経新聞(8月3日付首都圏版1面トップ)が報道していた。新聞業界では他紙が追っかけて報道する記事を「特ダネ」と呼ぶが、僕がインターネットで調べた限りでは、他紙の追従はない。しかし、菅義偉官房長官が昨日の定例会見で記事の内容を認める発言をし、NHKが夕方のニュースで、これを報じていたから、間違いなく”特ダネ”記事であった。

産経新聞の記事は”発表記事”ではなく、調査段階で書いたためか”歯がゆく解かりにくいが、内容は韓国の海洋調査船が数日前、竹島領海で調査していた航跡があり、海上保安庁から巡視船が現場水域に向けて派遣され、確認されれば、厳重に抗議するというものだ。菅官房長官は記事を認めており、外交ルートを通じて韓国側に抗議すると発言していたが、今一つ僕には抗議が迫力に欠けている感じがした。
竹島は言うまでもなく歴史的にも日本の領土(島根県隠岐の島町)で、韓国が勝手に自分の領土とし”独島”と呼ぶようになったのは、僅か67年前(1952年)当時の韓国の大統領だった李承晩が領土拡張の野望から、国際条約に違反して一方的に”海洋主権宣言”をした。わが国はまだサンフランシスコ和平締結前、占領下にあったため抗議もできなかった。それをよいことに、領域(李承晩ライン)内の島を領土化し、ライン内で操業する日本漁船を拿捕し(3929人)漁船員を釜山に連行逮捕した。うち49人が死亡している。

僕が新聞社に入社した1953年頃は、まさにこの李承晩のこの蛮行の最中で、悲憤慷慨したが、占領下であるためどうにもなrなかった。韓国の竹島一方的占拠は言ってみれば、当時の誤った”遺産”だ。通り一片の抗議ではダメだ。