「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

石破茂候補の正直さ

2018-08-13 06:25:25 | 2012・1・1
9月の自民党総裁選挙に石破茂元幹事長が立候補の名乗りを挙げた。出馬にあたって石破氏は「正直と公正」と大書したビラを記者団に示し”今日の政府が国民から信頼を得ているかどうか総裁選で問われている”と語り、言外に安倍政権お”もりかけ”問題の対応を批判した。しかし、一政党内のトップ争いであり国民には直接選ぶ権利はない。万年、野党化している旧民主党の代表選びを見るみたいで、僕は嫌悪を感じた。

"正直は一生の宝”という諺がある。三省堂の「ことわざ辞典」によると、この英語訳は”Honesty is the policy"とある。その意味で石破氏は正しいのだが、正面切って「正直」を言われると、小人のの僕には、はたして大丈夫なのか抵抗がある。”嘘にも方便”という諺もあって、政治の世界は「正直」だけでは通らないように見えるからだ。

一方で僕が理解できないのは安倍首相が、いつまでも正式に出馬宣言をしないことだ。先日、故郷の山口市の自民党県連の集まりで、ふるさとの偉人、吉田松陰の言葉を引用して”志さだまれば、気運高まる”と述べ事実上の出馬宣言をしている。1か月先に迫ったのになぜ、正式立候補しないのか。何かあるのではないかと国民は忖度したくなる。

先行した石破氏は民放番組の中で、安倍首相の憲法改正問題の見解にはズレがあると批判していた。僕が思うには憲法改正は党内で論議すべき問題である。国民が今、自民党に期待しているのは、長期安定政権である。変な役周りで、石破氏は大変だが、、旧民主党の二の舞だけは御免である。