「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”飛び入りの語りべ” 品川歴史館の戦争記憶展

2018-08-17 11:10:38 | 2012・1・1
昨日、東京の品川歴史館で開催中の「モノが語るあの日の記憶展」に知り合いから誘われ,飛び入り”で、僕の故郷、品川での戦争体験の話をしてきた。知り合いは戦後のオランダ.バリックパパン(インドネシア)軍事裁判で刑死されたIさんの長女Yさん(77)で、この記憶展で「機銃掃射と父のこと」を話すため、僕に傍聴を誘ってきた。

品川(区)は、僕が生れ故郷で、戦争による建物強制疎開で去るまでの14年間住んでいた。直接、空襲体験はないが、中学2年の少年なのに軍需工場で働いたその経験や、何か役に立てばと思い、父が残した警戒警報、空襲警報発令、解除時間をいちいち赤字した日記帳を持参して、Yさんの時間を少し頂戴して話をした。

品川歴史館で頂いたパンフによれば、この催しは副題に”学童疎開75年.終戦75年記念75年記念先行特別企画”と書かれてあるが、主催者は本来2020年に開催を予定していたが、東京五輪の年なので73年の今年、先行開催されることになった。会に出席させて頂き、僕が一つ感じたのは、10年ほど前は戦地で直接戦った従軍世代の体験談もあったが、今は学童疎開の世代の体験談が中心である。やがて、戦争体験者がいなくなる時代がやってくるが、戦争を風化させないためには、こういった催しは必要だ。

品川歴史館のこの催しは8月19日まで開催され、体験談や講演、映画なども上映される。入場無料。問い合わせは 090-3918-1155