「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

男性向けファンデーション 老人向け千円床屋

2018-08-24 04:50:27 | 2012・1・1
早寝の年寄りだが、、若い人ならまだ”宵の内”の時間に目を覚まし、ラジオの番組で男のおしゃれを話し合っていた。ファンデーションがどうだとか、僕には聞きなれない言葉の連発だ。男のおしゃれなど、ほど遠い世代であるが、昨日(8月23日付首都圏版経済面)を見たら”化粧品メーカー メンズ攻勢”という見出しで、最近、化粧品各社が、男性用向けに力を入れているという。”ベースメーク””ポイントメーク”と言われても僕には何のことだかわからない。が、そういう時代なのだろう。

戦前から戦後すぐの昭和20年代にかけて、日本の若者は旧制高校のバンカラにあこがれた。弊衣破帽、足駄履き、学帽に靴墨を塗り付けたりした。流行といえば、せいぜい、ポマードにチックのリーゼント刈りであった。若者がおしゃれに目覚めてのは、1960年代、団塊世代が20代のVANやみゆき族の頃からではないだろうか。そういうわけで、昭和1ケタ世代はまったくおしゃれには無関係だ。

先日、僕は老妻に付き添われ、近所の大手スーパー7階にある千円床屋で整髪してきた。昨年までは近所の理髪店で4100円支払っていたが、洗髪洗顔はなくとも千円の方が随分と安いのは僕にも理解できる。禿頭に近い頭、バリカン刈りで十分である。整髪剤もいらない。ただ加齢とともに、年よりは不潔感がでてくる、ファンデーションはなくとも石鹸があればよい。戦中戦後の物のなかった時代には石鹸さえなかった。