「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

小浜の象 落下傘部隊 開閉橋 パレンバンのアジア大会

2018-08-25 05:43:16 | 2012・1・1
アジア大会のジャカルタ会場は女子水泳の池江選手の大活躍など、金メダルラッシュで沸いているが、もう一つの会場、南スマトラののパレンバンでも、なでしこジャパンが予選を勝ち進み、25日準々決勝で北朝鮮に2対1で勝利した。次の準決勝では韓国に当たる。老齢でなければ現地へ応援へ駆け付けたいぐらいだ。

パレンバンは戦争初期の昭和17年2月、日本の陸軍落下傘部隊が降下した地で、僕ら銃後の小国民世代には「空の神兵」の歌や映画でよく知られているが、戦後の世代はどうだろうか。あまり知られていないが、足利時代の初めの1408年、この地から象などを積んだ南蛮船が福井県小浜市の海岸に到着している。通商を求めてパレンバンの豪商が日本の国王に派遣したものだ。このほか、パレンバンを流れるムシ川の開閉橋も戦後、日本からの賠償で建てられたものである。

そんな日本とはゆかりのパレンバンだが、現地からの競技以外のルポが伝わってこないのは寂しい。僕は1966年以来のレピーターだが、この地名物のpempekは美味しい。魚のすり身や茹でたリ、揚げたりしたBCグルメで、きムシ川に面した屋台で食べるのがよい。時間があれば、小舟を雇ってムシ川の中の島の中国寺に詣でるのも一興だ。

今年は日本インドネシア国交樹立60周年で両国間でいろんな催しや交流が行われている。せっかくのチャンスだ。バスケット選手のような交流は困るが、たいがいの選手にとっては一生に一度の地だ。競技が終わったら観光に時間をさいてもよい気がするのだが。