「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

熱中症と高齢者の配慮がたりなかった岐阜の病院

2018-08-30 05:20:22 | 2012・1・1
岐阜市の病院で80歳台の男女5人が数日間に相次いで死亡した。このところの猛暑、熱帯夜続きなのに、病院がエアコンの故障した病室に患者を入れ、扇風機で治療に当たっていた。それが原因で熱中症にかかり死亡したのではないかと、警察は過失致死事件も視野にいれて捜査している。同じ80歳台の老人として他人事ではない。横浜の病院の点滴液異物混入事件んといい、老人専門の医療機関での、こうした事件が多すぎる。

ネットで調べると、この病院は岐阜市の繁華街、柳ケ瀬に近く、地方の都市でよくある歴代続く名門の病院で、ベッド数も100以上ある中核病院である。内科が専門だが、最近は公国立病院に押されて高齢者介護の受け入れ施設化していた。病院の紹介には,長くベッドにいれてなる”床ズレ”防止用のエアーベッドが用意してあると書いてある。

病院の院長はエアコンのない病室の治療と熱中症との関係は否定しているが、これだけテレビで毎日予防を呼び掛けている。昔は確かに病室に冷房がなくとも熱中症などには罹らなかった。第一、そんな名前の病気はなかった。熱中症が問題視されたのは、最近の異常気象による猛暑からだ。これだけ騒がれているのに、医療機関がエアコンの故障を放置したままなのは、やはり問題である。病院のHPには”(当病院は)患者の入院生活の幸せを常に求めている”とかいてあるのに裏腹だ。

それより問題なのは亡くなった患者が5人すべて80歳台の高齢者ということだ。、介護施設の不足から病院が年寄りの棲家となりつつある。これが高齢者医療の高騰につながっているのではないだろうか。