テレビの画面でお盆の休み明けでで海外の観光地から一斉に帰国する若者や家族づれの姿が紹介されていた。ここ10年近く、この姿はこの時季の風物化してきた。首都圏の空の窓口の一つ成田空港では、お盆休み10間で空港を利用した人数は100万人に近いそうだ。増加の原因の一つは海外のLCC(海外格安旅行)航空機の乗り入れが増え、その利用者の増加だという。
二人の年齢併せて170歳の老夫婦は、すでにパスポートの有効期限も切れ、海外旅行へは行けない。ただただ来し方の二人がまだ若かかった時代の想い出に耽るだけだ。子供たちが幼かったころは、東京近郊の格安の民宿の温泉へ一泊旅行したこと。現役を去ったが、まだ足腰がしっかりしていた60歳代には、二度もヨーロッパ旅行を楽しんだこと。マラッカ海峡をフェリーで渡り、スマトラのトバ湖をモーターボートで走りまわったこと。etc.
そんな老夫婦の会話の中で、戦前の藪入りの話が出てきた。藪入りとは戦前,商家などで住み込み奉公が多かったころ旧正月と旧7月のお盆の頃、奉公人が休みを貰って実家へ帰ったりする制度だった。僕の遠い記憶の中にも浅草六区の映画街が藪入りで込み合っていた想い出がある 。
"働き改革”で、藪入り制度があろうものなら、即座に摘発されてしまう。大学生の孫もアルバイトで稼いだカネでLCC使い海外旅行できる時代だ。僕ら夫婦が初めて遊びで海外旅行に出かけたのは60歳を過ぎてからだった。今は恵まれた時代である。
二人の年齢併せて170歳の老夫婦は、すでにパスポートの有効期限も切れ、海外旅行へは行けない。ただただ来し方の二人がまだ若かかった時代の想い出に耽るだけだ。子供たちが幼かったころは、東京近郊の格安の民宿の温泉へ一泊旅行したこと。現役を去ったが、まだ足腰がしっかりしていた60歳代には、二度もヨーロッパ旅行を楽しんだこと。マラッカ海峡をフェリーで渡り、スマトラのトバ湖をモーターボートで走りまわったこと。etc.
そんな老夫婦の会話の中で、戦前の藪入りの話が出てきた。藪入りとは戦前,商家などで住み込み奉公が多かったころ旧正月と旧7月のお盆の頃、奉公人が休みを貰って実家へ帰ったりする制度だった。僕の遠い記憶の中にも浅草六区の映画街が藪入りで込み合っていた想い出がある 。
"働き改革”で、藪入り制度があろうものなら、即座に摘発されてしまう。大学生の孫もアルバイトで稼いだカネでLCC使い海外旅行できる時代だ。僕ら夫婦が初めて遊びで海外旅行に出かけたのは60歳を過ぎてからだった。今は恵まれた時代である。