「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

"慰安婦“映画「主戦場」NHKの偏向放送

2019-11-06 05:53:03 | 2012・1・1
昨日の早朝6時20分からのNHK総合テレビのニュース番組で”慰安婦”問題をめぐって話題になっている映画「主戦場」を川崎市の「KAWASAKIしんゆり映画祭」で上映されたニュースを放送していた。この映画は、もともと上智大学の日系大学院生が卒業記念に制作したものだが、出演者に断りなく一般上映されたとして,藤岡信勝氏,ケント.ギルバード氏ら5人から公開差し止めの訴訟がでている。これを理由に映画会を共催している川崎市はいったん、上映中止を申し入れたが、映画会最終日に上映された。

僕はNHKのニュースを見て、正直いって公共放送が伝える価値があるのかどうか。内容が偏向していないか、疑問に思った。映画祭には250人が集まり抽選で90人が入場できたが、制服の警察官が会場を警備し、ボランテイアによる持ち物検査まであった。話題としては面白いが、NHKは観客の言葉を借りて”見てよかった、上映すべきだ”と映画を推奨していた。一般の視聴者は,映画が上映中止を求めて訴訟中なのを知らない。一方に組する偏向ではないかと思った。

NHKは同じ内容のニュースをBSニュースでも繰り返し放送していたが、夕方の首都圏ニュースの中で共催の福田紀彦市長を登場させ、市長の”映画祭への対応は適切だった”という談話を紹介している。果たしてそうだろうか。訴訟を通じて係争中の映画である。市民の税金が一方に組にした催事に使われてよいのか。NHKは終始製作者の話は紹介していたが、訴訟の原告側の意見は紹介しいない。

小ブログは9月20日更新の一文の中で、学術映画という名目で出演者をだましながら入場料をとって一般公開している”詐欺的”手法を批判している。映画監督氏は、これで表現の自由は守られたともっともらしいことを言っているが、はるかにそれ以前の問題である。