少し旧聞だが、産経新聞(首都圏版11月9日)の社会面に愛知県稲沢元市議(76)が覚醒剤密輸の容疑で中国で逮捕され、広州地裁から無期懲役を言い渡されたという記事があった。やれやれと思ったら第二社会面には、元NHKの”歌のお兄さん”(50)が大麻所持、タレント氏(63)が覚醒剤所持、元五輪スノーボード選手が(38)が大麻を輸入した容疑で捕まったという記事がめじろ押しに載っていた。
世は天皇陛下ご即位のニュースで沸いているが、反面暗い社会の断面も見せつけられた感じだ。大阪地検で護送中、逃走した男(42)も容疑は覚醒剤所持であった。こういった麻薬,覚醒剤の類は今に始まったことではない。戦後すぐの昭和20年代には。戦争中軍隊の一部で使用されていたという覚醒剤「ヒロポン」が大流行、”も早や戦後も終わった”時代にもシンナー遊びが流行した。しかし、若者が中心であった。
問題は最近の大麻覚醒剤の流行が若者だけではなく、ある程度社会的な経験をした人間が過去の”栄光”に酔い続けての犯罪のように見えてならない。過去にはプロ野球の超有名選手もいた。もう一つは大麻覚醒剤の流行が国際的になってきたことだ。麻薬摘発に厳しいフィリピンでは、ドゥエルテ政権になってから5千人が逮捕され処刑されている。わが国は麻薬について寛大だという指摘もある。歴史には麻薬戦争という例もある。亡国に連なる大麻覚醒剤は厳重に取り締まるべきだ。