”慰安婦”問題を扱った上智大学院生の卒業記念映画「主戦場」(日系米国人ミネオ.デザキ監督)が今、全国各地で公開上映され話題になっているという。僕は見たわけではないが、知り合いからテキサス親父氏らからの批判のメールが転送されてきて、これを読み、内容もさることながら詐取的制作手法に驚き、腹が立った。
この映画は上智大学国際教養学部長の中野晃一教授の指導を受けて学生だったミネオ.デザキ氏が卒業記念に制作したドキュメンター映画(2時間2分)。映画には、日本会議の加瀬俊一氏や保守派の論客、桜井よしこ氏ら8人にインタビューするなど登場させているが、これは”従軍慰安婦””性奴隷”を支持する吉見義明教授ら18人の意見に対する”お飾り”に過ぎない。多分加瀬氏らは、大学の学術映画と思い協力したのであろう。
上智大学はカトリックのイエズス会修道会が経営する大学である。一般にはキリスト教というイメージから保守派と見られているが、2001年、天皇に有罪判決をくだした国際女性模擬法廷では、全国で10幾つを数える修道会が賛同している。インドネシアのカトリック系新聞「コンパス」は模擬法廷判決全文を掲載していた。こと、慰安婦に関しては誤解偏見がある
大学の卒業記念をうたって制作した映画なのに入場券をとって一般公開するのは詐取ではないだろうか。上智大学からの公式コメントは見ていないが、一端の道義的責任はあるのではないか。