信濃善光寺のお膝元の長野市に実家から老妻あてに地元特産の丸なすと桃の荷が着いた。丸なすは京都の賀茂川、奈良の大和丸なすが有名だそうだが、奥信濃でも昔からとれる。東京では、長なすが中心であまり市場に出回っていない。それだけに老妻にとっては久さしぶり、大喜びである。
なすのことを英語で「egg-plant」(たまご植物)というが、なぜなのか知らなかった。ネットでそれを知り、丸なすと同じ皿に載せて写真におさめたが、よく似ている。しかし、写真がPCに移転できず紹介できないのが残念だ。なすはインドが原産らしいが、海を渡った欧米では形状が丸く 変化し、色まで白色のものが出てきた。これが「Egg-plant」のいわれらしい。事実、ネットには、白色の米国産のまるなすの写真が載っていた。
ネットの知識をひけらかすと、わが国へはなすは平安時代に中国から渡来してきた。「夏実」と言われたが、それがなまって「なつみ」から「なすみ」と変化し、”み”がとれて「なす」になったのだという。もともと夏に食べる野菜だが、”秋なすは嫁に食わすな”という諺もある。老妻は早速、郷土料理「おやき」の具に丸なすを使ってつくってくれるが、やはり、「おやき」には長なすよりは丸なすのほうがよい。
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