「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

アロエの花が咲いた。

2020-01-05 06:20:08 | 2012・1・1
新年早々、玄関先の鉢植えのアロエが花をつけた。昔、住んだことがあるインドネシアでは葉の形が鰐(わに)の舌の形に似ているところからlidah buwayaと呼ばれ主に加工されて真っ黒なシャンプー剤として使われている。

原産地は南アフリカ、アラビア半島とも呼ばれ500種類もあるという。日本に渡来したのはいつごろか。戦後のような記憶するが、美容と健康によいと珍重されるようになったのはせいぜい、ここ10年ぐらい前からではないだろうか。

わが家にアロエがあると聞き、老妻の老人仲間が株分けに訪ねてきた。僕は南の国のシンガポールやスマトラの観光用鰐園を訪れたことがあり、アロエの葉がどうも獰猛な鰐の舌に見えて苦手である。便秘に効くそうだが、また試したことはない。遠くから花を眺めるだけでよい。






コケにされた日本 日産自動車ゴーン元会長の海外逃亡

2020-01-04 06:15:03 | 2012・1・1
特別背任罪で逮捕されて保釈中だった日産自動車のカルロス.ゴーン元会長が旧臘30日、東京の保釈先からいつの間にか密かに中東のレバノンに逃亡していた。これほどわが国がコケされた事件はない。日本の刑事,司法制度を揺るがす事件である。

マスコミが伝えるところによると、ゴーン元会長は保釈先から一人で外出、大阪に向かい、関西空港からプライベート.ジェット機に乘り、楽器収納庫に隠れて12時間、トルコ経由、レバノンのベイルート入りしたのだという。この間、日本国内では目撃情報はなく、出国記録は一切ないという。

それでいて、現地からの報道では、ベイルート空港には、ゴーン元会長到着時、アウエ大統領の側近が出迎えし、大統領も”市民保護”の立場から、ゴーン元会長の入国を許可している。ゴーン氏はフランス政府発行のパスポートを所持していたという。

わが国の保釈制度はきびしく、出入国管理も世界に冠たるものだといわれるが、いとも簡単に破られてる。昨年度の流行語大賞はラグビーの日本チームにちなみ「one team」だったが、その結束はどうなったのか。法治国家のタガがまさか緩んできたのでもあるまい。




「九十㐂」歳 従軍世代からの御年賀

2020-01-03 07:29:07 | 2012・1・1
今年、元旦にわが家で頂戴した年賀状は58通、若かった現役時に比べ三分の一である。毎年、馬齢を重ねるのであり、やむを得ぬことだが、今年は賀状に対する世の”逆風”も影響しているのではないだろうか。そんな中で大正生まれの従軍世代の先輩から三通年賀を頂戴した。

最高齢は大正10年(1929年)生まれのGさんからで、干支の「子」の印刷された賀状には”4月1日で萬九十㐂になります”と自筆で添え書きしてあった。九十九(苦)ではない(㐂)の字を使われる気遣いである。Gさんは戦争中、数年前地震の大津波で大被害のあったアチェ(インドネシア)のインド洋岸の僻地タバトアンで義勇軍の指揮官をされていた方だ。

あとのお二方のお一人は大正12年生まれ九十七歳で、同じくスマトラのメダンの近衛歩兵連隊司令部で勤務されていた方。もう一方Aさんは大正15年生まれで九十四歳。スラウェシ島マカッサルの海軍民生部で軍属として勤務されていた。横浜在住のAさんはお手製の賀状の中で”羽田からマカッサルへの直行便ができる朗報がはいりました”と書いてあった。ますますお元気である。

百歳時代の到来を実感する。賀状は頂かなったが、僕の周辺には105歳を最高に百歳以上の方が3人もおられる。お祝いの区切りの最高齢は上寿、百歳だが、その上の祝事が必要になってきた。

カルタ 双六 、トランプ遊び 福笑い

2020-01-02 06:31:55 | 2012・1・1
元旦の夜から2日にかけてみる夢を初夢という。「一富士二鷹三茄子」の順でよい夢だというが、卆寿にしていまだかってみたことはない。ただ加齢と共に、あの賑やかでめでたかった戦前の正月風景が夢のように想い出されてくる。

♯ 「1月1日」 (千家尊福作詞 小学唱歌)
 年のはじめのためしとて 終わりなき世のめでたさを
 松竹たてて門(かど)ごとに 祝う今日こそめでたかれ

この歌をきくと、僕は松竹の飾りとともに日の丸の旗がが青空の朝日に輝き、紋付き袴に着飾ったお屠蘇気分の年始客の姿が浮かんでくるが、同時に家族、隣近所の子供が集まって賑やかに遊んだ情景を想い出されてくる。

遊び事の筆頭は百人一首、いろはカルタ、双六、福笑い、トランプ、家族合わせなどのゲーム。子供には百人一首は少し難しかったが”坊主めくり”という遊びもあった。トランプ遊びには、「七(しち)並べ」「ババ抜き」「ダウと」「神経衰弱」などなどあったが、どの遊びも今のように一人で遊ぶようなゲームはなかった。

戦争の足音が聞こえ始めてきたが、昭和10年代の始めは、まだまだ良い時代であった。最近、すっかり物覚えが悪くなった僕だが、この子供時代のお正月はは忘れられない。









明けましておめでとうございます。卆寿の新春

2020-01-01 07:11:47 | 2012・1・1
謹賀新年 明けましておめでとうございます。今年もよろしく「老人タイムス」ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。今年は僕にとって数え年で九十歳、卆寿のお祝いの年である。正直言って、こんなに馬齢を重ねるとは思っていなかった。若かった頃は21世紀に果たして、この世にいるかどうかと思っていたが、すでに20年である。二度目の東京五輪さえ見ることができそうだ。

今年の干支は「子」(ねずみ)年である。「子」「丑」「寅」「卯」「辰」「未」「馬」「未」「猿」「酉」「戌」「亥」の-十二支の最初の年である。漢書によれば、「̪̪し」(草かんむりに祭)で、音が「子」と同じで繁栄を意味し「子」年には株価が上昇するという。写真は暮に数十年来の友人から贈られてきたお手製の「子」年のミニ絵馬。