「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「緊急事態宣言」国の出し惜しみ 非常時意識の欠如

2020-04-10 12:00:00 | 2012・1・1

戦時下の国民生活で子供心に覚えていいるが、何か,贅沢なことをすれば、”この非常時に”と糾弾されたものだ。”パーマネントはやめましょう”"贅沢は敵”であり、一杯飲み屋は「国民酒場」それも抽選に当たった者だけ、戦争末期には外食券を持っていても雑炊”だけ、これが非常時であった。だから、僕はコロナウィルスによる「緊急事態宣言」は平時ではない意識がある。

「緊急事態宣言」国が専門家の意見を取り入れ東京、大阪、神奈川、千葉、,埼玉、福岡、一都一府四県を対象に発令されたが、除外された愛知県から早くもクレームがつき、対象地域に入れろ、さもなければ独自の「緊急事緊急事態」を出すといiい出した。これに触発されたのか京都府も対象地域に入れろと申し入れてきた。常識的には名古屋市、京都市を持つ地域が対象地域に含まれるのは当然だが何故外されたのか不肖にしてしらない。まさか政府が出し惜しんだわけでもあるまい。

東京では国が自粛休業対象にしていた理髪店、美容室をはずすよう申し入れているという。地域差がることは承知しているが、国が決めた事柄にいちいち文句をつけていては非常時はのりきれない 。ここは国民が危機感を共有し非常時意識を持って国に協力するよりほかない。おのがじし、自分の好き放題のことをいっていては混乱するだけだ。


「緊急事態宣言」出せ一億の底力

2020-04-09 06:45:14 | 2012・1・1

新型コロナウィルスに対する「緊急事態宣言」発令に関連して4月8日付の産経新聞社説は”危機感を共有し新型ウィルスとの戦いを進めるべきだ。国民の底力を問われる”と主張している。「底力」とは戦争中、銃後の小国民だった僕らの世代には懐かしい。昭和16年3月,大政翼賛会の募集に応じた国民歌謡であった。

▼ 出せ一億の底力(堀内敬三 作詞作曲

出せ一億の底力 桜咲く国日本の無敵の軍の前進に歩調を合わせ

一億いざともに御稜威下まっしぐら

コロナ.ウィルルス感染防止については中国の習近平も米国のトランプも戦いになぞらえて国民に団結と協力を呼び掛けている。安倍晋三総理もやっと重い腰を上げて「緊急事態」を宣言したが、こと生命に関することなので、大方の国民は協力的である。89歳の僕も外出を自粛して介護施設への通園リハビリ治療を断念したが、昨夕その施設から連絡があって施設そのものが宣言期間中閉鎖することになった

お叱りを受けるが”撃ちてし止まん””欲しがりませぬ勝つまでは”である。国難である。一歩ま違えれば武漢にあり、大邱になり、ミラノになり、ニューヨークにもなりかねない。大阪のパチンコ屋で行列している写真をネットで見たが、何とかならないのか。戦時中のようになんとかした事態が起きるのが怖いが。米国では市長夫人が禁を破り外出、飲食して摘発されている。


「密閉 密集 密接」

2020-04-08 12:00:00 | 2012・1・1

今日水曜日は週1回の介護施設での膝の通園リハビリ治療の日だったが休みにした。体調は悪くないのだが「緊急事態宣言」が出た日である。89歳の老人がノコノコ外出して感染でもすれば物笑いで人迷惑だからだ。「緊急事態宣言」でも医療行為の外出は許されているし不急ではないかもしれないが不要ではない。しかし「密閉 密集 密接」の定義でゆくと、例えば30分の密室状態の送迎バスなど問題はある。

j実は3月第1週から3週までも僕はリハビリを休んでいる。安倍総理が一斉学校閉鎖など一連の自粛措置を”断腸の思い”で””躊躇なく”下した頃だ。僕もこれに答えて”躊躇なく”リハビリの通園を休みにした。ところが、週1回のリハビリだったが、やめてみるとフレイル(老衰)感を心身ともに感じるようになった。「緊急事態宣言」中はリハビリ通園を休むつもりだが、前回の体験に懲りて自宅でのリハビリの真似事は続けたい。

外出自粛の老体にとって困るのはテレビの番組までコロナウィルス関係のものばかりなことだ。例年なら開幕したプロ野球の中継に夢中なのだが楽しみを奪われた形だ。青空の下、無観衆の休場での試合ならば、コロナウィルスに無関係だと思うのだが。それとも「緊急事態宣言」発令下とんでもない、というのか。とかく、社会が暗くなりがちだ。自粛ばかりでは息が詰まってしまう。

 


「緊急事態宣言」いよいよ、やっと

2020-04-07 06:39:33 | 2012・1・1

新型コロナウィルス伝染拡大による医療崩壊などに対処する「緊急事態宣言」が今日7日、諮問会議の審議を経て正式に発令される。正直言って”いよいよ、やっと”かという感がないではない。宣言は東京、大阪7都府県を対象に1か月低度をめどに実施される。政府はロックダウン(都市閉鎖)ではないといっているが,市民生活に影響が出てくることは間違いない。

僕が”いよいよ、やっと”と感じたのは何故か。安倍総理が「宣言」有効の目安としている1か月だが、今から1か月前の3月の今頃は総理が突然学校の一斉休校を言い出した頃(5日)で、隣りの韓国では爆発的に感染患者が増えていた。WHO(世界保健機構)テトロス事務局長がパンデミック(世界的流行)と認め、ここ1-2週間がヤマ場とも言っていた(12日)。当時日本の国内感染者数は3月に入って15,14,16,32,56と微増の傾向にあった。この時点で早々と「宣言」はできなかったのか。当時の小ブログを読み返して見たら、僕は総理は国会でもマスクをつけろと主張している。まさか総理に「コロナ」に対する甘さがあったとは思えないが。

「緊急事態宣言」を受けて東京都ではすでに具体的な対応策を示しているが、問題は 感染がさらに拡大し医療崩壊のような事態が発生した場合だ。軽症患者はホテルに収容といった考えがあるとすれば危険である。戦前の内務省管轄下の強圧的な「伝染病」対応を多少知っている世代だが、事医療に関しては、厳しさがなければならない。     


「緊急事態宣言」政府の決断の時期

2020-04-06 06:55:44 | 2012・1・1

今朝(6日)購読紙の産経新聞(首都圏版)を見たら一面トップ記事の見出しは”「緊急事態宣言」近く判断”とある。一方、ネットの日テレNEWSには”7日にも「緊急事態宣言」準備入り”とあった。ニュースの出所は同じかもしれない。おそらく今日明日中に何らかの動きはあろう。しかし、「宣言」の話が出てからかなりになる。それだけ「宣言」の持つ重大さはわかるが,少しもて遊びすぎではいないだろうか。

東京都のコロナウィルス感染者数は昨日も143人と連日100人台である。欧米の感染者数に比べればケタは違うし、爆発的な増え方ではないのかもしれない。しかし、政府が「宣言」する前に小池百合子都知事は”いつでも政策は整っている旨の話をしており、事実感染拡大して医療崩壊してもホテルを借り受けけるなど具体案を示している。しかし、素人にはよく分からないが、政府宣言がないとこれらの施策も「要請」だけで実施の権限が与えられないのだという。

コロナウィルスの国内感染の初期の頃、北海道の鈴木直道知事は2月28日から3月19日まで3週間、道内に「緊急事態宣言」を出して見事にクラスタ―(集団感染)を抑え込んだ。有言実行である。鈴木知事は当初からマスクを着けていたが、小池知事は安倍総理が国会内でマスクをつけてからマスク姿になった。政府の宣言を待たず東京の「緊急事態宣言」をしてもおかしくない。成功すれば7月の都知事再選間違いない。


忘れてしまった「リーマン給付金」の使い道

2020-04-05 07:09:13 | 2012・1・1

新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受けて所得の減った世帯を対象に一世帯当たり30万円の現金を支給する案が自民党と政府の間で話し合われているそうだ。今の経済情勢が大変な時期で政府が何か打って頂きたいが、”経済音痴””の僕でも無策なバラマキではないかと思う。

"バラマキで思い起こすのは平成20年(2008年)9月の世界的金融危機(リーマン.ショック)の後、当時の麻生太郎内閣がとった「定額給付金」だ。景気浮揚のため国民一人当たり1万2千円、高齢者と若年層には2万円を支給した。しかし、支給の時期が遅れたため、東京のわが家が手にしたのは21年5月になってからで、しかも僕ら老夫婦とも何に使ったのか記憶にない。

僕がよく理解出来ないのは麻生太郎副総理兼財務相が先日、国会答弁の中でリーマン「定額給付金」を振り返り”同じ過ちはしたくない”と答弁していることだ。過ちとは支給の時期が遅れたのかどうか。それとも制度全体についてであろうか。いずれにせよ同じ失敗を繰り返されてはこまる。


東京から見える富士山

2020-04-03 09:53:33 | 2012・1・1
東京の多摩地区の清瀬市に住む遠縁の方から先日"きれいな富士山が撮れました”とPCで一枚の写真が送られてきた。早速、小ブログで紹介したいと思ったが、初心者の僕には出来ない。ところが、昨日PC の写真機能を色々といじっていたら偶然、このように皆様にお見せできることが出来た。
 
戦前、東京都心でも各地で富士山が遠望できた。「わが学び舎の窓押せば西に冨士の根、東にはしずくもつどう海原.....」-これは僕が77年前卒業したJR五反田駅前にあった母校(小学校)の校歌だが、今は林立する高層ビルの中に埋没して屋上からでも見えない。今住むわが家(目黒区)の隣町もかっては富士見町といったが、町名の消滅と共に秀峰を遠望できなくなってきた。
 
先日、政府の中央防災会議の作業部会での冨士山が大規模噴火した際の被害想定が新聞に出ていた。折からコロナウィルスの感染が広まっている最中であり、気分的に詳しく見るのをやめたが、自然災害はいつやってくるか分からない。富士山は死火山ではない。300年前に現実に噴火している。注意に越したことはない。
 
  
 

入学式 神武天皇祭の桜

2020-04-03 06:18:36 | 2012・1・1
4月3日は初代の神武天皇が崩御された日で、戦後昭和23年、祝日法が改正されるまでは「神武天皇祭」といって国の祝日であった。戦前まで国の祝日は四大節といって、「元旦」、建国記念日の「紀元節」(2月11日)、天皇誕生日の「天長節」(4月29日)、明治天皇誕生日の「明治節」(11月3日)と四っの大きな国の祝日があり、この日は学校の授業はなくお祝の式典があり紅白の饅頭を貰った。当時の銃後の小国民には想い出深い。

これに対して「神武天皇祭」など他の祝日はただ学校が休みだけで特別想い出はないのだが、ただ「神武天皇祭」にかぎっていえば、季節が桜咲く入学式のシーズンと重なって想い出のある人が多い。僕も昭和12年、母親に手を引かれ、満開の母校の校門をこぐった記憶が83年経っても目に浮かぶ。

今年新しく入学式を迎えた子供たちはかわいそうだ。新型コロナウィルスのために桜満開のこの季節に新しいランドセルを背負って入学式に出席できないのだ。一生に一回の想い出がコロナウィルスではみじめだ。今年は桜まで同調したのであろうか、彼岸前に早々開花宣言した桜はわが家近くの呑川遊歩道では、既に盛りを過ぎ、一部は葉桜になってきた。(写真)


阿倍総理の国会マスク姿 しっかりした舵取りを

2020-04-02 05:42:08 | 2012・1・1
昨日1週間ぶりに外出先のリハビリ介護施設から帰宅、テレビで参院決算委の中継を見たら阿倍晋三総理をはじめ閣僚、関係委員が全員マスク姿であった。国会内に新型コロナウィルスの感染者がでたのか思ったらそうではない。どうやら政府が今月中旬、全世帯に無料で配布するというマスクの宣伝をかねてのお披露目みたい。急媚の感染拡大防止策とは直接関係ないようである。

小ブログは1か月ほど前の2月27日と29日更新の記事の中で「国会内は無菌..........」(27日)「総理の決断...........」(29日)の2回にわたって、安倍総理が国民にマスク着用を呼び掛けながら国会内をはじめマスク姿の露出度が少ないと批判、指導者としての”演出”からもマスクをつけるべきだと提唱した。総理のマスク姿云々がウィルスの感染拡大に関係ないがもっと早くつけても問題があったわけではない。

昨日の政府専門家会議で新型コロナウィルスの感染区域を「確認」「未確認」「警戒」の三区分してそれぞれに応じて具体的な対応策が明示されている。それぞれ頭の中では理解できるが実際に行動するとなるとどうだろううか。今、国民が最大の関心事は感染の経路がはっきりしないこと。感染が爆発的にオーバーシュートして医療崩壊に通じはしないかということだ。一世帯に布製のマスク2枚を頂戴することではない。しっかりした舵取りをお願いしたい。

(小ブログのコメンテーターlordyupa様から小ブログ「春の雪どけ.........」(3月25日更新)に対するコメントとして中国から日本に贈られてきたマスクについて興味ある一文が寄せられました)


コロナウィルスかフレイル(老衰)か

2020-04-01 06:17:23 | 2012・1・1
最近朝起きて一番早く新聞を見る欄は新型コロナウィルスの感染者数だ。まず自分の住む東京、次いで全国、アジア、米国、ヨーロッパという順。4月1日付の購読紙、産経新聞(首都圏版)にとると、「国内感染増最多240人 都内新に78人」が主見出であった。この数がいよいよ「緊急事態宣言」近しを思わせるものか分からないが心配だ。

この中で僕は週に1回の膝のリハビリ治療に近くの介護施設に出かけてきた。シェクスピアのハムレットの有名なセリフ”to be or not to be"(すべきか、すべきかではないか)の心境だったが外出自粛の基準「不要不急」に従えばリハビリは”不急”"ではないが、僕にとっては”有要”と判断してからのことだ。

実は僕は3月に入ってから第1週―3週はリハビリ通園を休んでいる。安倍総理がWHOの”ここ1-2週間がヤマ場”との発表を受けて全国の学校の一斉休校を突然発表した。日本ではまだ、クルーズ船の感染に目が向いていて、国内の感染者はまだ少なかった頃だ。そんな状況なので、僕は第4週はリハビリを再開した。3週間休んで感じたことは身体機能にフレイル(老衰)が出てきて,これが認知機能にも影響しないか心配になってきた。

「在宅ストレス 感染こわい」-これはコロナ感染で在宅待機が続く児童についての産経社会面の記事(首都圏版1日付)の見出しだが、僕ら年寄りもコロナウィルスにかからなくともフレイルが怖い。